擱筆は「筆を置いたうえで、文章を書くのをやめること」。
これは途中でやめるだけではなく、書き終えたからやめるというケースも含みます。
脱稿は「原稿を書き終えること」。
擱筆と意味は似ていますが、こちらは書き終えたシーンのみで使う言葉です。
だから、途中でやめた場合には使用されないと言えるでしょうし、そこは知っておくべきです。
「擱筆」の意味
擱筆とは、筆を置いたうえで、文章を書くのをやめることです。
筆を置くということは、書くのを止めるという意味になるでしょう。
ただ、書き終えたから止めるとは限らず、途中で投げ出すというケースも含むことになります。
だから、そういう部分は知っておかないといけません。
でも、擱筆という言葉自体はあまり有名とは言えないはずです。
「脱稿」の意味
脱稿とは、原稿を書き終えることです。
書き終えたシーンで使うという意味では、やるべき仕事が終わったといったニュアンスで使っていきます。
つまり、途中でやめたというケースは含まないのです。
そういう意味では、脱稿の意味ははっきりしているので、違いを認識することはしやすく、混同しづらいと評価できるのではないかと思われます。
「擱筆」と「脱稿」の用法や用例
「そろそろ擱筆というところだな。
十分に納得のいく文章を書くことができた。
これ以上特に加えないといけない部分もないだろうし、こんな感じでいいんじゃないかな。」
「ようやく脱稿だな。
今回の連載は本当に締め切りが厳しい。
だから、必要な文章を書き終えるのに毎回苦労する状況だ。
これは一体いつまで続くのだろうか。」
擱筆と脱稿は微妙な違いが存在している
擱筆と脱稿に関しては、意味は割と似ています。
どちらも文章を書くのをやめるという状況で使っていくのです。
でも、両者は全く同じシーンで使うとは限りません。
擱筆は途中で投げ出すケースも含みますけど、脱稿はやるべきことが終わったというシーンで使っていくので、そこは知っておきましょう。
微妙な違いはあるということです。