コンニチワは「発音のまま表記すること」。
「終助詞」と言い換えると分かりやすい。
こんにちはは「文章に忠実に表記すること」。
「副助詞」と言い換えると分かりやすい。
「コンニチワ」は発音のまま書き表すことです。
「こんにちは」は文章にする場合の表記になります。
「ワ」と「は」の使い方の問題ですが、現代仮名遣いでも「~は、」と使う場合は「わ」ではなく旧仮名遣いの「は」と言う表記になります。
「コンニチワ」は挨拶言葉
「コンニチワ」は「コンバンワ」と同じく挨拶と考えるのが自然です。
言い切っていますから、挨拶言葉として独立した言葉なのです。
発音とも一致しています。
この場合の「ワ」は終助詞と考えられます。
次に続く文章はありませんから、呼び掛けを表す終助詞なのです。
終助詞は文を終わらせる助詞のことで「か・や・な・とも」など多くのものがあります。
「こんにちは」は文章言葉
「こんにちは」は「今日はご機嫌いかがですか」と言うことですから、「こんにちは~」の「は」は後に続く文章をつなぐ役割の副助詞と考えられます。
これは旧仮名遣いなのですが、現代仮名遣いとして使われます。
「こんにちは」と表記するのが正しいとされることも多いようです。
「は」は昔の名残なのですが、後に続く言葉は当然あるものとして扱われるから「は」で良いとする考えなのです。
「は」か「ワ」かが問題
「は」は「~は、~だ」と言う場合に使えます。
「ワ」は「~ワ」と文末に使います。
「こんにちは」の例はどちらともとれるものでしたが、後ろに隠れている言葉はまだあると考えるのか、既に無く単独の言葉になっていると考えるのかで異なります。
隠れている説は「は」を使い、そうではない説は「ワ」を使うのです。
最近の若い人の間では「コンチワ・チワー」を使う傾向にあるとされますが、世の中は「は」説が大半なのです。
「コンニチワ」と「こんにちは」とは
「コンニチワ」は「ワ」を終助詞と見做して使う場合のこと、「こんにちは」は「は」を副助詞と見做して使う場合のことになります。
この例の「こんにちは」はどちらでもありと言うことですが、一般的には「こんにちは」を多く使います。
しかし、「チハー・チハース」などと言うと変に聞こえますからこの場合は「チワー・チワース」で良いのではないかと考えられます。