転移は「ガンが他の場所に罹患すること。」

「飛び火罹患」と言い換えると分かりやすい。

転位は「物の位置が変わること」。

「移動」と言い換えると分かりやすい。

「転移」は医療用語として良く使われるもので、特にガンの「転移」で使われます。

ガンは原発ガンとそれから「転移」したガンがあります。

「転位」は場所が移ることです。

「転移」はガンの言葉

「転移」は「転がり移る」ことですから、ある場所から別の場所に移ることを意味します。

原発のガンは初期であれば除去し完治しますが、症状が進むことで他の場所に発生することが非常に多い病気です。

それを「ガンの転移」と呼んでいるのです。

ですから、原発ガンの手術では周囲のリンパなど疑わしい部位が有れば除去するのが普通です。

「転位」は場所の移動のこと

「転位」は結晶学の用語で結晶のずれ部分のことを言います。

医療用語としては、骨があるべき場所から移動した状態を言うことになりますから、骨折や脱臼や亜脱臼で骨の位置がずれたことを言うのです。

つまり「折れたこと、砕けたこと、はずれたこと」などにより骨の位置が変わってしまったことを意味します。

このほかにも分子内の移動や精神分析用語としても使われます。

「転移」はガンの「転位」のこと

「転移」はガンが他の場所でも発生することですから、ガンの「転位」とも言えます。

しかし、ガンについては「転移」を使うことが常識となっています。

ガンは多くの場合、完治したと思っても再発や転移が起きてしまいます。

これは手術より前に血液やリンパにより既にガン細胞が他部署には運ばれていたことが原因となります。

そこから転移ガンとなるのです。

「転移」と「転位」とは

「転移」は一部のガン細胞が原発部分から他の部分に「転位」していることが原因で起きるものです。

例えば大腸ガンは肝臓へ転移し、腎臓ガンは胃ガンに転移しやすいのは静脈によるものです。

リンパ節による転移は抗がん剤が効きにくい厄介なものと言われます。

「転位」は場所が変わることで、「骨折、脱臼」などで骨が移動することです。

また、結晶学や分子、精神分析でも使われる言葉です。

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