おざなりは「適当で表面的にすること」。

「いい加減」と言い換えると分かりやすい。

なおざりは「キチンとしないで放っておくこと」。

「ほったらかし」と言い換えると分かりやすい。

両方の言葉は混同し易い語感がありますが、意味する所は全く異なります。

「おざなり」は行動すること、「なおざり」は全く行動しないことです。

おざなりは形式的なことをすることです。

「おざなり」は一説によれば、芸者が座敷で形式的な振舞いを揶揄した言葉です。

「御座形(おざなり)」「御座成り」と書き、お座敷での立ち居・振舞いが表面的と受け取られ易い事を、冷ややかに形容したものです。

通り一遍の簡単な挨拶や心のこもらないお酌など、お客を心からもてなす気持ちがあまり感じられないためです。

転じて「適当」な事を言います。

なおざりは放置することです。

「なおざり」はキチンとした方が良い事をせずにほったらかしにすることで、例えば仕事の結果が期待しない内容になっていた場合、上司が部下に叱責をする際に「なんだ、この仕事の仕方は、なおざりな事をするな」、また「なおざりな事を続けた結果、取返しが付かない事態に発展した」「親が忙しかったので、子供がなおざりにされた」などと使います。

「なおざり」にするより「おざなり」にでもした方が良い。

「なおざり」にしておくと物事が進みませんが、「おざなり」でも表面的とはいえ、物事は進みます。

「なおざり」は放置することですから、場合によっては事態が悪くなることもあり得ます。

「おざなり」は形式的とは言え、少しでも進捗していれば、悪い事態も抑えることができるのです。

世の中は「おざなり」な事が多いのですが、何とかなっていることもあります。

「おざなり」は行動すること、「なおざり」はしないことです。

「おざなり」は適当とは言え、何とか物事を前に進めることになりますが、「なおざり」は「猶去り」と書くように何もしないで、放置してしまうことです。

物事はキチンとした方が良いのですが、往々にしてなされずに「おざなり」となっていることがあります。

心を込めて行うことは難しいのですが、何もせずに「なおざり」にすることは非難されることです。

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