キョロキョロは「盛んにあたりを見回すこと。」
「見回す」と言い換えると分かりやすい。
ギョロギョロは「盛んにあたりを見渡すこと」。
「見渡す」と言い換えると分かりやすい。
どちらの言葉も見る行為ですが、見る対象や目的が異なります。
「キョロキョロ」は好奇心によるもの、警戒感からのものになり、「ギョロギョロ」は威圧目的、詮索目的で行うものです。
「キョロキョロ」は子供や動物がすること
「キョロキョロ」は首を左右に振り盛んにあたりの様子を窺う行為のことです。
「キョロキョロして落ち着きのない態度」「珍しそうにあたりをキョロキョロと見回した」「ミーアキャットは立ち上がり周りをキョロキョロする習性がある」「キョロキョロすることは褒められる行為ではない」「キョロキョロするな」などと使います。
「ギョロギョロ」は睥睨すること
「ギョロギョロ」もあたりを見渡す行為ですが、鋭くにらみを効かせるという意味があり「睥睨すること」です。
「ギョロギョロした目で見られたので気味が悪い」「大きな目をギョロギョロさせた」「人をギョロギョロとみるものではありません」「人が潜んでいそうな場所を盛んにギョロギョロと詮索していた」などと使います。
「キョロキョロ」は子供、「ギョロギョロ」は大人がすること
「キョロキョロ」することはどちらかと言えば子供が良くする動作になります。
子供が集まると、盛んにキョロキョロしています。
好奇心が旺盛なのか、他人が気になるのか分かりませんが兎に角落ち着きはありません。
「ギョロギョロ」はどちらかと言えば大人が良くする動作になります。
「にらみを効かせる、睥睨する」と言う行為になります。
「キョロキョロ」と「ギョロギョロ」とは
「キョロキョロ」は子供や動物の行なう動作、「ギョロギョロ」は大人の行なう動作に多くみられるものです。
「キョロキョロと当たりを見回す」ことは興味本心か警戒感からですが、「ギョロギョロとにらみつける」は威圧行為や詮索になります。
どちらもオノマトペで、擬音語的な擬態語になります。
何か音を感じる言葉であり、様子・行為を表しているのです。