了見は「思いを巡らせること、堪えて許すこと」。
どちらの意味でも使いますから、両方とも覚えておいた方がいいでしょう。
了見という言葉はたびたび会話で出てくることがあります。
容赦は「何らかのミスなどを許すこと」。
了見と同じような意味を持っており、その点では同じような言葉と言えます。
しかし、容赦は否定の形で使うことが多く、許さないという意味で使用することがほとんどと評価できます。
「了見」の意味
了見とは、思いを巡らせること、堪えて許すことです。
前者の意味でも使いますけど、後者の意味でも使用します、したがって、了見についてはともに意味を理解しておく必要があるということです。
複数の意味が存在するという点は非常に重要で、それぞれを適切に使い分けていく必要があると言えます。
そこを覚えておくと良いでしょう。
「容赦」の意味
容赦とは、何らかのミスなどを許すことです。
自分以外の人間が失敗をしたときにそれを許すことを容赦と表現します。
しかし、実際は容赦しないという表現をすることが多く、許さないという意味で使われることが大半なので、そういった部分はきちんと覚えておきましょう。
使用の仕方が固定されている点はかなり大きな特徴です。
「了見」と「容赦」の用法や用例
「その考え方には賛同できない。
明らかに了見が違うだろう。
今回の企画は元々違う目的をもって行われているのだから、それに沿う形じゃないといけないはずだ。」
「ついに連続殺人事件の犯人を追い詰めた。
今まで好き勝手にやってくれたわけだが、ついに逮捕できる瞬間が訪れそうだよ。
警察としては絶対に容赦しないから、覚悟しておけ。」
了見と容赦は同じような意味を持っている
了見と容赦についてはともに許すという意味があり、その点においては共通しています。
しかし、同じような意味は持っているものの、実際に使用するときには違いがあります。
了見はそのまま許すという意味で使いやすいですけど、容赦は許さないという、否定の形で使用することになるので、そういった部分は知っておかないといけません。