不適切は「配慮が欠けている様子のこと」。
「駄目」と言い換えると分かりやすい。
不適当は「そぐわないこと」。
「合わない」と言い換えると分かりやすい。
不適切と言う言い方は「それは駄目」と言うことを遠回しに言っていることです。
状況から見て受け入れられないこと、常識から外れていることなどを駄目だししているのです。
不適当はその状況に合わないことです。
「不適切」は駄目
「不適切」と言われたならば「それは駄目なことですから、撤回するか改善しなさい」と言われていることです。
その場にそぐわないこと、合っていないこと、有ってはならないことを言います。
「それは不適切と言わざるを得ません」は「それは駄目」と言っているのです。
「約束を破ることは不適切なことです」「この場で言い争うのは不適切です」などと使います。
「不適当」は合わないこと
「不適当」は「状況に合いません」と言われていることです。
実質「駄目出し」なのです。
「不適切」よりは穏やかな表現ですが、その場の状況には似合わないことと言う意味で、「撤回してください」と言う意味です。
例えば「葬儀に赤いものを身に着けていることは不適当と言われます」「何かの選別に異質なものが混じっていれば不適当として除外されます」などと使います。
「不適切」の方が「不適当」より強い言葉
「不適切」は事実上の駄目出しで、撤回か改善を強く要求することです。
受け入れられないこと、認められないことですから、上から目線ともいえる言葉です。
「不適当」は比較的穏やかな印象を受けますが、やはり駄目なことになります。
合わないこと、そぐわないことですから、排除や差し替えを迫られる言葉で、やはり上から目線の言葉です。
「不適切」と「不適当」とは
「不適切」は認められないことで、事実上の駄目と言うことです。
遠回し表現ですが、良く使われます。
「駄目」と言う言葉がかなり強いものですから、このような遠回しの発言になります。
しかし、完全否定ですから、そのように受け止めなければなりません。
「不適当」は「合っていません」と言うことを言っているのですから、差し替えや撤回の必要があるのです。
いずれも上から目線の言葉です。