本人は「他ならないその人のこと」。
特定の人物を指すときに、他の誰でもないその人自身を本人と呼びます。
自分に対してはあまり使いませんが、他人に対しては使うことが多々あります。
当人は「特定の出来事などにかかわっている人のこと」。
当事者という言い方ができますが、複数人に対して使うことが可能です。
本人と同様に、自分に対して使うことはほとんどなく、他人に対して使うことが多いです。
「本人」の意味
本人とは、他ならないその人のことです。
特定の人自身を指すときに本人という言い方がされるのです。
たいていは自分ではなく、他人に対して使いますが、基本的には1人に対して使用されます。
したがって、本人は複数人を指す言葉ではないので、そこは注意点と言えるでしょう。
誰か特定の人物を強調して指し示すときに見聞きすることが多いです。
「当人」の意味
当人とは、特定の出来事などにかかわっている人のことです。
特定の出来事の関係者を指す言葉が当人となっています。
したがって、別の言い方をすれば当事者という言い方も可能です。
しかし、当人については1人を指すこともあれば、複数人を指すときにも使われます。
当事者が複数いることは珍しくないため、そういう使い方が可能なのです。
「本人」と「当人」の用法や用例
「この事件に関しては、逮捕された容疑者本人がちゃんと自供しているし、犯人で間違いないだろう。
解決は意外と早かったと言えるのではないだろうか。」
「今回の地震に関して、この辺はあまり揺れなかったけど、震源に近い人たちはかなりの揺れを感じたことだろう。
大きな地震を経験した当人からすれば、かなり怖かったんじゃないだろうか。」
本人と当人はどちらも特定の人を指す言葉
本人と当人に関しては、どちらも特定の人物を指す言葉として使うことができます。
特定の人物なので、基本的には1人を指すことになりますけど、当人については当事者としての意味もあるため、複数人を指す言葉として使用することも可能です。
したがって、両者は似た意味の言葉ですけど、違いも一応存在している状況なのです。