カゲロウは「蜻蛉と書く複数の線状尾を持つ昆虫のこと。」
「蜉蝣」と言い換えると分かりやすい。
トンボは「蜻蛉と書き大きな複眼と二対の並行した羽・長い尾を持つ昆虫のこと」。
「蜻蛉」と言い換えると分かりやすい。
これらの昆虫は、姿形は似通っていますので、かつては同じ「蜻蛉」と言う漢字を使っていました。
現在は区別のためにカゲロウは「蜉蝣」と言う漢字を当てます。
「カゲロウ」は「蜻蛉・蜉蝣」
「カゲロウ」はトンボに似ていますが、もっとか弱い存在です。
透明の大きな羽や長い体はトンボの様ですが、触覚や線状に伸びた複数の尾・目の形などは異なります。
孵化して数時間から数日の寿命のため、「はかない存在」の代名詞になっています。
水辺に群れを成して飛ぶ姿が、陽炎を連想させることから名づけられています。
「トンボ」は「蜻蛉」
「トンボ」はカゲロウと似ていたため「蜻蛉」と言う漢字を当てられていました。
大きな複眼と長い透明な羽。
長い尾が特徴の昆虫で、オニヤンマ・シオカラ・アキアカネ・イトトンボなど200種が日本にはいます。
世界には5,000種いるといわれます。
幼虫は「ヤゴ」と言い、水中に生息しています。
トンボの最古の化石はメガネウラと言い最大の昆虫と言われます。
「蜻蛉」は「カゲロウ」と「トンボ」
「蜻蛉」と言う漢字は「カゲロウ・アキツ・セイレイ・トンボ」などと読みます。
「蜻蛉」は昔から「トンボ」のことでしたので、「カゲロウ」は今では「蜉蝣」と書きます。
しかし、「トンボ」も「カゲロウ」も漢字変換すると「蜻蛉」と出てきますから、現在も通用するものです。
昔のことですからハッキリしませんが、昔の人はトンボとカゲロウが似ていたために同じ漢字を当てていたのかも知れません。
「カゲロウ」と「トンボ」とは
「カゲロウ」は長い触覚を持つものや長い触覚の様な尾を複数持つものなどの特徴がありますが、全体の様子はトンボに似ています。
数時間から長くて数日の命は「はかないもの」とされました。
「トンボ」は大きな複眼と飛行機の様な羽・長いしっぽを持つ空飛ぶ昆虫の王様です。
オニヤンマからシオカラ・アキアカネ・イトトンボまで大小様々な種類があります。