粗悪品は「低品質の材料で作られた品のこと」。
「低品質品」と言い換えると分かりやすい。
不良品は「基準に満たない規格外品のこと」。
「規格外品」と言うと分かりやすい。
粗悪なものは不良品だというイメージがありますが、粗悪品と不良品は区別されるものです。
粗悪品は材料の良し悪しですが、不良品は検査に通らないというだけで材料が粗悪になることではありません。
「粗悪品」は材料が悪いか作りが雑な品のこと
「粗悪品」の「粗悪」は「作りが粗雑で材料も悪い」という意味ですから、品質的に低品質なものになります。
例えば「廉価な化学繊維を使い染料も安価で色落ちがする衣料品は、粗悪品と言えます」「かなり安かったので買った品はやはり粗悪品だった」「信用ある店では粗悪品は扱わない」「偽物には粗悪品が多い」などと使います。
「不良品」は「粗悪品」とは意味が違います。
「不良品」は高品質な材料を使っていても検査にはねられた品は「不良品」扱いになるのです。
ですから決して「粗悪品」になるのではなく、材料は高品質のままです。
例えばキズがあったものや、色が薄いもの、形がいびつなものなどあくまでも検査基準に合わないものを不良品として除外しているのです。
良い製品しか市場には出ないのです。
「粗悪品」は「不良品」にはならない。
「粗悪品」は最初から「粗悪品」です。
「不良品」は作られた製品の中で規格・基準に合致しないものが「不良品」となるので、最初は他の製品と同列なものでした。
「不良品」は瑕疵のあるもののことで「良品」として作られた製品が「不良品」となるのであって「粗悪品」とはなりません。
逆に「粗悪品」は「不良品」にはならないのです。
「粗悪品」「不良品」
「粗悪品」は最初から低品質な粗悪な材料で粗雑に作られたものです。
「不良品」は、最初は良品として作られる訳で、検査の段階で規格に合わないとされたものです。
当然材料は同じですから、「粗悪品」とは異なるものです。
市場には出回ることはほとんどないものですが、「粗悪品」は「廉価品」として最初から出回るものです。