意固地は「あることにこだわり意地を通すこと。」
「意地っぱり」と言い換えると分かりやすい。
片意地は「自己の考えを押し通すこと」。
「頑固」と言い換えると分かりやすい。
どちらも意地や考えを通すことですが、むきになり妥協しないことは同じで、意地っぱり・偏屈・頑固と思われるほどの困った人と周囲からは思われています。
「意固地」はこだわり
「意固地」は「固い意志を意地になり通すこと」ですから、余程のこだわり、自分が正しいと信じることが有ってのことです。
そのこだわることや正しいと信じていることが、周囲の常識的判断とは少し異なることが多いので困ることになります。
例えば「皆で焼き肉を食べに行くことになり、誘いを受けたがベジタリアンを理由に断ったので顰蹙を買った」などと使います。
「片意地」は検討外れの強い意志
「片意地」も「意固地」と同じ意味に使えます。
検討外れとも言う自分の考え方を変えないことで、周囲との軋轢が生じてしまうことです。
周囲がこうしたらもっと良くなるのにと言っても、ある考えに捉われて言うことを聞かないことです。
例えば「寒いから長袖にしたらと妻に言われたが、片意地を張って半袖を通した」などと使います。
「意固地」はこだわり、「片意地」はあまのじゃく
「意固地」になるのはこだわりを持っているからです。
「片意地」はつまらないことに執着して、周囲の勧めも断ったためにかえって自分が損をするようなことです。
「意固地になる」も「片意地を張る」も本音はしない方がよかったと少し後悔をしているのかも知れません。
それでもしてしまうのは本人の性格が頑固・あまのじゃくなのでしょう。
「意固地」と「片意地」の違い
「意固地」はあまり納得できないこだわりで、周囲を困らすことです。
「片意地」はつまらないことにこだわり、指摘されてもあまのじゃくのように反対することです。
例えば「何が理由で意固地になっているのか分かりませんが、ひょっとしたらあの事を根に持っているのですか」「雨が降りそうなので傘を渡したところ、邪魔だからと片意地を張ったが降られてしまった」と使います。