教諭とは、学校において教員免許の普通免許状を有し、正規雇用の形態で教育を行う学校教員です。
助教諭は、臨時免許状を有し、教諭の職務を助けるための学校教員を指します。
そして、講師は、正式に採用されていない学校教員を指し、常勤・非常勤の2種類の講師が存在します。
いずれにしても、教員免許状を持っていることが前提となります。
教諭とは
教諭とは、学校教育法によると、その学校における児童生徒の教育をつかさどる職のことです。
小学校・中学校・高等学校・特別支援学校やそれらに準ずる学校には必ずおかれます。
主に学級経営や授業、また経験を積み重ねることで、学校運営におけるさまざまな重要事項を扱うこともあります。
児童生徒に一番かかわることの多い職員でもあります。
教員免許状は全国で効力を発揮する普通免許状を取得する必要があります。
助教諭とは
助教諭とは、各都道府県のみで効力を有する臨時免許状を持っており、教諭の職務を助ける職のことです。
第二次世界大戦後、学校教員の不足が長い時代があり、その間に高校卒業者に対して臨時免許状を発行していました。
しかし、現在は大学を卒業して、普通免許状を取得する人たちが増えたために、助教諭はほとんど見られなくなりました。
講師とは
講師とは、教員免許状を有しているものの、非正規雇用の状態で学校に勤務している教員を指します。
講師になる理由としては、教員採用試験に合格していないことや、自分なりの働き方として融通がききやすいという理由などがあります。
常勤講師の場合は、基本的に正規の教員と変わらない業務分担がなされるものの、待遇面で教諭よりも低めに定められています。
教諭も助教諭も、講師も教員免許状は必須
教諭になるためには、そもそも教員免許状を有していなくてはなりません。
助教諭の場合は3年期限の臨時免許状を有していることから、実務経験を経て正式に教諭採用されることがあります。
また、講師も採用試験に合格していないだけで、常勤であれば勤務時間や業務内容は教諭と変わりありません。
当然、教員免許状は必要となります。
現在では大学で教職課程を受けて単位を修得することによって、教員になるための普通免許状を取得することができます。