扇状地は「谷川が平地に流れることで作られる三角状の地形のこと」。

「三角形地形」と言い換えると分かりやすい。

三角州は「川が平地を流れ海にそそぐ付近に出来る地形のこと」。

「三角形砂地」と言い換えると分かりやすい。

扇状地も三角州も川により形作られる地形です。

川は扇状地では山から平地に、三角州では平地から海へと注ぎます。

「扇状地」は日本中にあります。

日本の川は勾配が大きいため、水の流れが急になり土砂を多く運ぶ性質があります。

運ばれた土砂は山が途切れて平地にそそぐ場所に堆積をして、扇状の地形を作るのです。

地図を良く見ますと、何と多くの扇状地があることでしょう。

多くの平野は扇状地が作り出したものと言えます。

例えば、東京都は旧多摩川や江戸川・荒川などが造った扇状地が元になった武蔵野台地の上にあるのです。

「三角州」は河口に見られます。

「三角州」は砂で出来ています。

理由は川が平野に出て扇状地を形成しながら、次第に緩やかに流れるようになり、緩やかに流れてきた川はその間、土砂を砂主体のものに変化させていきます。

海にそそぐ頃には砂になり、堆積して三角州を形成するのです。

三角州は「デルタ」と言い、世界にはナイルデルタ・ミシシッピーデルタなど大規模なものもあります。

川は「扇状地」を形成した後「三角州」を造ります。

山間を流れる谷流は、産地を抜けると広い平野にそそぐのですが、山の岩や砂利・土・砂を多く含んでいます。

山から平地になった場所を起点として扇状地を形勢していくのです。

扇状地は堆積物で盛り上がり、台地や丘陵地帯を形成します。

川は更に平地を流れ下り、最後には海岸に到達します。

川の河口付近には山から運ばれた土砂は軽い砂になっているのですが、その砂が堆積を起こし三角状の洲となるのです。

「扇状地」「三角州」とは何か。

「扇状地」も「三角州」も同じ川の流れで形成される地形です。

同じような形になり、「扇状地」は重い土砂の堆積物が台地や丘陵となり、「三角州」は軽い砂の堆積物で形成されるのです。

日本で有名なものは甲府盆地・岩手の胆振地方・山形盆地などがあります。

扇状地では果樹栽培が盛んに行われています。

甲州ブドウ・山形のサクランボなどがあります。

「三角州」の上に発展した大都市は例えば東京・大阪・広島・名古屋などがあるのです。

おすすめの記事