関与は「ある事柄に関わりを持つこと」。
「関係」と言い換えると分かりやすい。
干渉は「他人のことに強く関わること」。
「服従」と言い換えると分かりやすい。
関与は関係を持つことで、干渉は関係を持つことですがその度合いが強く他人を支配しようとする意味合いがあります。
また、干渉は物理での波の現象のことも言います。
「関与」は単に関係を持つこと
「関与」の「与」も「あずかる」という意味ですから「関与」は物事や人に係わることになります。
類語としては「参加」「参画」「従事」「携わる」などがあります。
例えば「行政の仕事に関与していた」「犯罪に関与することは止めよう」「あの計画に関与する」「あの人にはなるべく関与しない方が良い」「関与先」などと使います。
「干渉」は他人や他国に対して行うこと
「干渉」は他人にするもので、その人の行動や考え方に関わり自分の生き方を押し付けることです。
普通干渉された方は強く反発するか拒絶をします。
「干渉」の文字は両方とも「関わる」意味を持ち、強く関わることです。
国同士では「内政干渉」と言い、よく反発のコメントが出されます。
戦時中は他国の内政に関わり植民地化をした経緯があります。
物理の「干渉」は波が重なり新たな波を形成する現象のことです。
「関与」ならまだしも「干渉」するとは許せない。
「関与」は関係することで、その度合いが仮に強くても関与先をどうこうするということではありません。
しかし、「干渉」は関係する上に立ち入った事をして関与先を変えようとする事ですから、許せないことなのです。
「干渉がましいことはするな」「関与はしても干渉はするべきでない」と使い、「干渉」は忌避すべきことになります。
「関与」と「干渉」の違い
「関与」は関係することで相手と何等かの関わりを持つことです。
日常生活では頻繁に起きることですから、特に問題は有りません。
「干渉」は忌嫌われる行為で、他人の言動や考え方を制限するということですから、嫌われるのです。
「人は人、自分は自分」と言う考え方が普通ですから、「干渉」されると人間はとても不愉快な気分になります。