宜しくは「公用文では使えない言葉のこと」。
「訓無し漢字」と言い換えると分かりやすい。
よろしくは「宜しくに代わり使える言葉のこと」。
「公用文言葉」と言い換えると分かりやすい。
「宜」と言う漢字は当用漢字にありますが、「よろ」と読むことは許されていないのです。
「宜」は音で「ぎ」とは読んでも訓の「よろ」とは読まないのです。
「宜しく」はよく使います。
「宜しく」は普通の挨拶文などでよく見かける言葉です。
日常的に通用する言葉として定着しているのですが、当用漢字では音読みのみあり、訓読みは許されていません。
理由は定かではありませんが、世の中に定着している漢字を当用漢字としているならば不可解なことです。
このように音読みは有っても訓読みのない当用漢字は他にもあります。
「よろしく」は公の言葉
「よろしく」は公用文で使わなければならないとされています。
公用文は国や地方自治体が作成する公文書や役所に提出する文書・銀行や会社が発行する正式文書のことで、公文書だけではありません。
それらの文書では「よろしく」しか使えないのです。
「宜しく」の方がより丁寧なため、使いたい気持ちがありますが、気を付けましょう。
「宜しく」より「よろしく」を使った方が無難
「宜しく」は日常挨拶文や掲示分・告知分・案内文などで頻繁に使われる言葉なのですが、公式に認知されていないので、誤用を避けるためなるべく使わない方が無難かも知れません。
「宜しく」に慣れてしまうと、いつか公用文を作る際につい「宜しく」を使ってしまうかも知れません。
ですからなるべく「よろしく」を使うべきなのです。
「宜しく」と「よろく」の違い
「宜しく」は日常よく使う文章で見かける言葉ですが、正式には訓読みが当て字のため、認知されない言葉です。
「よろしく」は公用文では必ず使用する必要がある大事な言葉です。
ですから、「宜しく」より「よろしく」を常に使用すれば、誤用は避けられるというものです。
このように生活に溶け込んだ誤用言葉は「あたらい」(本来はあらたしい)などがあります。