お通しは「お客からの注文を受けた証として出される小料理のこと」。
「小鉢」と言い換えると分かりやすい。
突き出しは「とにかく席に着いたら出される小料理のこと」。
「関西版お通し」と言い換えると分かりやすい。
先付けは「最初の料理のこと」。
「一番料理」と言い換えると分かりやすい。
これらはとにかく真っ先にお客に提供されるものです。
「お通し」は注文が通った事。
「お通し」は席に着いたお客は注文を決めてから、まずお酒と言い料理の注文を次にします。
店の者はまずお酒をお客に差し出すのですが、肴がありません。
酒だけで飲むのも味気ないことですから、店としてはサービスとして何か小鉢を一つ差し出すのです。
これが「お通し」と言うもので、確かに注文を受けたということも意味しています。
「突き出し」は関西の言葉
「突き出し」は「お通し」のことで、関西で使われている言葉のようです。
お客が席に着いた時にまず出されるのが小料理の小鉢なのです。
何も注文はしていない段階で、とにかく突然突き出されるように出てくるので「突き出し」と言うそうです。
「お通し」と同様有料の場合があり、店側はお客の席料だという考えもあり行うようです。
「先付け」は懐石料理から来ている。
「先付け」は懐石料理で最初に出てくる料理のことです。
「向付」と言うのは本膳のおかずのことですが、「向付」より先に出される小料理を「先付け」と呼んだようです。
それが居酒屋でも使われるようになり「お通し」や「突き出し」と同じような言葉として定着したものです。
代金に含まれることがあるのは「お通し」「突き出し」と同じです。
真っ先に出てくるものを言う
「お通し」「突き出し」「先付け」はとにかく真っ先に出てくる小鉢です。
居酒屋など酒の席での言葉になり、語源は異なるものの意味合いは同じようなものです。
席料の意味もあり、代金の中に含まれることも多いようで断りにくいものです。
しかし、料理の出てくる合間、酒だけを飲む味気無さを小鉢一つ出もてなしてくれると考えればうれしいものです。