潜入は「バレないように、こっそりとどこかに入ること」。
自分が特定の場所や組織などに入っていく際に、身分を隠して入るようなときに使います。
侵入は「本来は入ってはいけないようなところに入ること」。
入っているのがバレたら怒られるような場所に、バレないように入るというのが侵入です。
潜入と意味は割と似ている状況と言えるでしょう。
「潜入」の意味
潜入とは、特定の場所や組織にこっそり入ることですが、基本的には自分の身分などを隠しながら入るときに使います。
だから、こっそりと入るといっても、身分がバレない限りは咎められたりはしないと言えるでしょう。
スパイがスパイであるとバレないように潜入するようなケースが実際にあるので、そのようなときに使う言葉と言えます。
「侵入」の意味
侵入とは、本来は入ってはいけない場所に入ることです。
入っていることがバレたら、その時点で怒られてしまうようなケースで侵入を使います。
潜入はあくまでも身分を隠しながら入りますが、侵入は入っていること自体を隠しながら、バレないように行うものです。
したがって、そういったところに違いを見出すことが可能でしょう。
「潜入」と「侵入」の用法や用例
「あのお店に普通の客として潜入取材を行ったけど、普通に良かったと思うよ。
料理の味はもちろんだけど、接客の対応の仕方なども悪くなかったと思うんだ。」
「深夜の銀行に泥棒が侵入したらしいな。
侵入した事実に関しては、当時は誰も気付いておらず、翌朝になって初めて被害に気付いたらしい。
今回は慣れているプロの犯行だったのではないだろうか。」
潜入も侵入もバレないように入ること
潜入と侵入はかなり意味が似ている言葉であり、どちらもバレないようにどこかに入ることを意味しています。
そういう意味では、両者を区別するのはちょっと難しいでしょう。
ただ、潜入は身分を隠して入るのに対して、侵入は入っていること自体を隠して入るので、一応そこに違いがあると言えます。
区別するときにはそこを意識すると良いのです。