シミュレーションは「本物を想定して実験をすること」。
「模擬実験」と言い換えると分かりやすい。
シュミレーションは「シミュレーションを日本で言い間違えた言葉のこと」。
「シミュレーション」と言い換えると分かりやすい。
辞書ではすべて「シミュレーション」と掲載されていますからシュミレーションは誤った発音となります。
「シミュレーション」は模擬的な実験のこと
「シミュレーション」は、予測をする場合に過去のデータを参考に未来の動向を推測することや、何かの訓練をしなければならない場合に、本番と同じような環境を設定して模擬的な訓練をすることです。
気象シミュレーション、フライトシミュレーション、ドライブシミュレーション、コンピュータシミュレーションなど多方面で活用される手法です。
「シュミレーション」は言い間違えている言葉
「シュミレーション」は多くの日本人が間違えて発音している言葉です。
「シミュ」が正しいのですが、「シュミ」と言う発音が日本人には「趣味」など発音し易く、反対に「シミュ」と言う言葉が日本語にはないことから、言い易い「シュミレーション」になったものと考えられ、実際に誤用している人は相当数いるものと思われます。
「シミュレーション」と「シュミレーション」は区別がつきません。
発音し易い「シュミレーション」が日本では定着していますので、あえて間違いと指摘することは無駄なことなのかもしれません。
本当は「シミュレーション」が正しい発音であるか間違っているのか知らなくても、「シュミレーション」は日本では意味が通じるのです。
「シュミ」に慣れた人は「シミュ」に訂正する必要もないのでしょう。
「シュミレーション」誤用の原因
「シミュレーション」は「simulation」で「similis=類似した」が語源とされています。
英語は「simu」で始まっているので「シミュ」と発音するのが正しいことが分かります。
日本人が間違える原因は「音位転換」と言う現象が起きているためと考えられるのです。
これは発音しづらい音を発音し易い音にしてしまうことで、例えば「したつづみ」を「したづつみ」、「あらたしい」を「あたらしい」と言うように後者の方が発音し易いため定着してしまうのです。