スーパーの肉売り場に行くと、陳列棚に「こま切れ」や「切り落とし」という名前のシールの貼られた肉が並んでいます。
一般的な肉と比べると安価ため、購入しやすくなっています。
安くはあっても、料理によっては切り落としやこま切れでも十分です。
そのこま切れと切り落としの違いが分かりにくくなっていますが、違いは利用されている部位にあります。
こま切れとは
こま切れというのは、色々な部位の肉が混ざっている肉のことです。
こま切れの肉は、部位ごとにパックされて売られている肉(豚ももや豚バラなど)の切れ端や余った部分を集めたものです。
色々な部位が混ざっているため、サイズも厚さもバラバラになっています。
なお、部位ごとの肉ではないため、牛や豚などの違いを除くと価格の差がありません。
切り落としとは
切り落としは、半端な余り部分を集めたことはこま切れと変わりませんが、特定の部位だけを集めてパックされています。
例えば、「豚もも切り落とし」や「豚バラ切り落とし」などと、部位の名前が書かれて売られています。
部位ごとにまとめられているため、部位によって価格が変わります。
なお、肉のサイズはバラバラですが、厚さは揃えられています。
店舗による違い
こま切れと切り落としは、部位が混ざっているか単一かの違いですが、実は規定があるわけではありません。
例えば、こま切れにおいて、ロース肉が何%、もも肉が何%、バラ肉が何%という定めはありません。
つまり、各店舗が自由に部位を混ぜあわることができます。
従って、日によって、また店舗によって、お得なこま切れがあれば、損なこま切れが出ることになります。
こま切れと切り落としの違い
こま切れと切り落としの主な違いは、こま切れは色々な部位が混ざっていて、厚さが揃っていない肉、切り落としは特定の部位だけで、厚さが揃っている肉のことです。
切り落としは部位による価格の違いが出ます。
販売における法的な規定がないため、店舗によって商品が異なります。
こま切れの中身の違いだけではなく、切り落としとこま切れが混同されていることもあります。