放念は「他人に対して忘れてほしいということを伝えるときに使う言葉のこと」。

気にしないでほしいという意味で使われることもありますけど、放念というのは他人に対して使うのが普通となっています。

失念は「自分が特定のことを忘れること」。

自分が何かを忘れてしまったようなときに失念という言葉を使うということになります。

「放念」の意味

放念とは、他人に対して特定のことを忘れてほしい、気にしないでほしいと伝えるときに使う言葉です。

放念というそのままの言い方をすることはほとんどなく、ご放念くださいといった、丁寧な言い方をすることが多いので、そういう使い方を知らないといけないのです。

自分に対して使う言葉ではないという点は特徴ですから、そこは覚えておかないといけないでしょう。

「失念」の意味

失念とは、自分が特定の事柄を忘れてしまったときに使う言葉です。

シンプルに失念してしまいましたという言い方をしていきます。

失念というのは自分が何かを忘れてしまったときに使うということで、他人に対して使う放念とはそこが明らかに違うと言えるのです。

自分が忘れてしまったときには放念は使えず、失念を使うというのは大切なポイントです。

「放念」と「失念」の用法や用例

「そのことに関しては、どうかご放念ください。

こちらとしても全く気にしていないので、どうかお気になさらないようにお願いいたします。」

「今日やらないといけないことを完全に失念していた。

今日こそは絶対にやろうとしていたのに、なんでまた忘れてしまったのだろう。

これ以上は同じミスはできないから、紙に書いて机に貼っておこう。」

放念と失念は使う対象が違う

放念と失念は忘れるという意味合いが含まれた言葉です。

放念は他人に対して使うので、忘れてくださいという、依頼するような言い方になりますけど。

ただ、失念は自分に対して使うのに放念は他人に対して使うので、その対象が異なっているという意味では、そこがこの2つの言葉の大きな違いと言えますから、覚えておくと良いと思うのです。

おすすめの記事