把握は「理解すること」。
特定の事実などを頭に入れておくとか、物事の真実が理解できるようなときに使うことが多いです。
掌握は「思い通りの状況になること」。
特定の人間などを意のままに操ることができるようになったときには、掌握という言葉を使うことがありますし、そういった部分で把握とは違う意味になると言えるのです。
「把握」の意味
把握とは、物事を理解するという意味で使います。
自分が知らなかったことを知ったり、分からなかったことが分かるようになったときに把握という言葉を使うことになるのです。
把握というのは、比較的多くのシーンで使うことが想定されている言葉なので、無意識のうちに自分で使用しているシーンも多々あると言えると思うのです。
「掌握」の意味
掌握とは、自分の思い通りになることです。
自分が理想とする状況を実現できるようなとき、自分の意のままに特定の人物を操ることができるようなときに掌握という言葉を使うことになっています。
ただ、掌握というのはそういう意味があるため、あまりいいイメージを持たれない可能性がある言葉です。
独裁者などが使われる傾向にあると言えるでしょう。
「把握」と「掌握」の用法や用例
「何が起きたのか?ということについて俺には全く分からなかったが、冷静になってみると、ようやく事態の大きさが把握できた。」
「俺の巧みな話術で完全に部下を掌握することができた。
部下がある程度思い通りに動いてくれるとなれば、仕事上で有利なこともあるだろうし、これは本当に理想的な状況を作ることができたと思うぞ。」
把握と掌握は意味としては別である
把握と掌握は同じようなシーンで使われるような言葉だと思っている人もいるかもしれませんけど、そうとは言えない部分があります。
把握は分からなかったことが分かるようになったときに使いますけど、掌握は自分の思い通りの状況になったときに使うことが多いです。
したがって、実は意味に大きな違いがある言葉と言えるのです。