落とし物は「占有していた人間の意思によらず、その所持を離れたもののこと」。

落とし物というのは、それを持っている人が意図せず、なくしてしまったもの、どこかに落としてしまったものの通称のことです。

遺失物は「占有していた人間の意思によらず、その所持を離れたもののこと」。

意味としては落とし物と全く変わらないと言えます。

「落とし物」の意味

落とし物とは、特定のものを占有していた人が、意図せず特定のものを紛失した、落とした状態であり、これは通称の呼び方です。

私たちが普段会話する中で普通に使う呼び名が落とし物であり、普通に使われている言葉ではあるものの、正式名称ではないということです。

ただ、落とし物という言葉で基本的にはどんなケースでも通じますから、問題ないのです。

「遺失物」の意味

遺失物とは、特定のものを占有していた人が、意図せず特定のものを紛失した、落とした状態であり、こちらは正式名称になります。

法律において遺失物法というものがあるように、私たちが落とし物と呼んでいるものは遺失物というのが正しい言い方になるのです。

ただ、一般的な会話では遺失物という言葉はまず使わない方が自然であると言えます。

「落とし物」と「遺失物」の用法や用例

「この前落とし物を拾ったから、交番に届けに行ったんだ。

交番がなかなか近くになくて、結果的に1時間くらいかかってしまったけど、そのまま放置というわけにもいかなかったからな。」

「遺失物の拾得者に関しては、報労金として当該物件の価格の最大2割をもらえることになっている。

したがって、遺失物は届けた方が得であるということなのだ。」

落とし物と遺失物は同じ意味

落とし物と遺失物というのは言葉は違うものの、意味は全く同じであると言えます。

したがって、どちらを使っても問題ありません。

しかし、普段の会話の中では遺失物という言葉を使う人はほとんどおらず、通称である落とし物という言葉を使う人が大半なので、落とし物という言葉を使う方が無難であるということは言えるはずです。

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