「探求」と「探究」の違い・意味と使い方・使い分け

B!

「探求」は、あるものを得るために探し求めることをいいます。

「真実を探求する」のように使います。

「探究」は、物事の真の姿を探って見極めることをいいます。

「学問の探究」「海底生物の探究」のように使います。

「探求」と「探究」は、ほぼ同義に使われます。

「探求」は、「追究・探索」の要素を含みます。

「探究」は、「研究・考究」の要素を含みます。

「探求」の意味

「探究」は、ある物事をあくまで探し求めようとすることです。

「探索」と同じ意味です。

「人生の意義を探求する」「幸福の探求」「遺跡の探求に生涯をかけた」「宇宙の真理の探求」「惑星鉱物の探求」のように使います。

「探求」と「探究」は、ほぼ同義に使われます。

英訳する場合「Search/ a quest 」で訳されます。

「探究」の意味

「探究」は、物事の真の姿を明らかにし、見極めようとすることです。

「真理を探究する」「真髄を探究する」「科学的探究」「原因探究」「宇宙の法則の探究」「事件の裏側を探究する」「探求心」のように使います。

英訳する場合、「Investigation/ inquiry/ research/ study 」で訳されます。

「探」と「求」と「究」の漢字の意味

「探」は、自分の求めるものを見つけるためにさがすことです。

「人・物・所を見つけ出すこと」「探り求めること」「尋ねること」を意味します。

「求」の字義(漢字の意味)は、「もとめる」「もとめ」「おわり」
「もとめる」という意味の場合、「さがす」「ほしがる」という要素を含みます。

「求」の解字(漢字の解説)では、「求」は象形文字です。

割き開いた毛皮の形をかたどっています。

「求」は、「裘」の原字で「皮衣・かわごろも」の意味を表します。

「求」は「借りて求める」の意味を表します。

「究」の字義(漢字の意味)は、「極まる・きわめる」「きわまる」「きわまり」「謀る・はかる」です。

「究」の解字(漢字の解説)では、「穴+九」で構成されます。

「九」の部分は、「屈曲して尽きる」という意味を形どって「つきる」「極まる」という意味を表す。

「究」は「穴をきわめる」という意味を表します。

「探求」は一般的な課題について探し求めること
「探究」は学術的なことについて探し求めることです。

「探求」と「探究」は、「人生の意義を探求する」を「人生の意義を探究する」のように書き替えることができます。

「探求」と「探究」は、ほぼ同し意味に使われます。

「探求」は、「追究・探索」の要素を含みます。

「探究」は、「研究・考究」の要素を含みます。

「探求」「追究」「研鑽」は類語です。

共通の意味は、学問を深く研究することです。

「探求」は、物事の真理のあり方を見極めるために詳しく調べるせること。

「追究」は、解からないことを明らかにすること。

「研鑽」は、学問などを着実に研究すること。

最新の記事はこちらから