物や金銭を貸し与えることを貸与と言います。
主にビジネス文書でよく見られる表現で、会話で使われることはあまり多くありませんが、ビジネスマンなら読み方や意味を知っておきたい言葉です。
「貸し与える」と書いて貸与なので、これは借りる側からの要望ではなく貸す側からの働きかけで行われ、借りる側は受けとることが前提です。
また、貸与期間が終了した場合は、返却する必要があります。
「貸与」の読み方
貸与は「たいよ」と読みます。
「貸」は通常であれば、「貸す(かす)」のように「か」と読むので、「たい」は読み慣れないかもしれません。
ほかに「貸」を「たい」と読むのは「賃貸(ちんたい)」や「貸借(たいしゃく)」などの言葉があり、いずれも、貸し借りの意味が含まれています。
こちらの方がより一般的な言葉なので、ぜひ読み方を覚えておきたいです。
「貸与」の使い方
「貸与」は、「貸与する」「貸与される」と使われることが多いです。
例えば、「制服を貸与する」「携帯電話を貸与される」などのように、返却するのを前提として、業務に必要なものを会社から借りる場合に多く使われます。
また、「貸与品(たいよひん)」という言葉もあります。
例えば、「ノートパソコンは会社からの貸与品です」などと言われる場合は、退職などの際には返却する必要があります。
「貸与」の類義語・対義語
「貸与」の同じような意味の言葉には、「貸出(かしだし)」や「貸付(かしつけ)」があります。
いずれも返却することを前提として、貸してもらうものです。
例えば「レンタルビデオの貸出」や「金銭の貸付」などと使います。
一方、対義語は「借用(しゃくよう)」で、借りて使用することを意味しており、借りる側からの言葉です。
貸与とは立場が逆転する言葉になります。
ビジネスマンなら知っておきたい「貸与」の意味と読み方
ビジネスシーンでは常識というような言葉でも、以外と読み方や意味を知らないという人も多いのではないでしょうか。
「貸与」もそのような言葉の1つです。
人前で間違えて恥をかいてしまう前に、しっかり「貸与」の意味や読み方、使い方を把握しておきましょう。
使いこなせるようになれば、ビジネスマンとしてのランクも上がること請け合いです。