公衆は「公や公共の事にたいして意思意見をもち、つながっている人々」で、群衆は「たまたまその場に集まった人々」で民衆は「一般の人々」です。

一定数以上の大勢の人々というところは同じですが、意味は違い ます。

どれも多数という意味がありますので、反対には少数派の存在が予想されます。

権力者は少数の人々なので、これら3つの中には含まれません。

「公衆」の意味

公衆は公のことに対して、共通した意思をもって結ばれている人々です。

個人的な事柄でなく、公共の事柄に対して意見をもち、意思表示や情報収集、情報発信をしています。

たとえば、政治や社会のことに関して意見をもっている人々ですが、実際にはそれを理解し、表明する賢さをもっていることが多いです。

活動場所は同じ場所という訳ではありません。

「群衆」の意味

群衆はたまたま集まった人々の意味です。

家事や交通事故にたまたま居合わせて集まる場合などに使われます。

たまたまでなく集まった人々、例えばデモに集まった人々は「群集」の字をあてます。

公衆のように共通した意思や意思表示があるのではないばらばらの集団ですが、一ヶ所に集まる数としては1番多い数を表すので、支配者からすれば脅威もあると言えましょう。

また群衆は人間ですが、動物や昆虫は「群集」の字をあてます。

「民衆」の意味

民衆は一般の人々の意味ですが、これには被支配者の意味あいが含まれています。

国や国王、権力をもった官、政治家によって支配される弱い立場です。

とくに集まっている、とか意思をもっている、などの特徴はなく、国家や社会を構成する人々なので、権力者としては公衆ほど明確な意思や情報発信がなく、群衆ほど押さえ込む必要もなく、処しやすいといえるかもしれません。

一般の人ということで親しみやすく、「民衆大臣」などの言葉もあります。

権力から見た公衆、群衆、民衆

衆には人々の意味があり、基本的には多数であるので、公衆にしても群衆にしても民衆にしても、それに対する少数者の存在が予想されます。

身近なわかりやすい例で言えば、権力者である政治家です。

公衆は意見をもち、実際には活動していることが多いから、ある程度の知識のもち権力者からすれば大きな脅威もあります。

群衆は何も意見は持たないが、政治的な緊張が高い状況下や安全面から数の多さが脅威です。

民衆はなにも持たないが、もし一般の人々が力をもち権力に打ち勝ったときにはそれは革命と言えるでしょう。

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