GDPは「一国の中における財やサービスの利益の総額のことです」。
1つの国の中であれば外国人や外国企業のものであってもカウントされます。
GNPは「1つの国の国民が生み出した財やサービスの利益の総額のこと」。
ある国の国民であれば良いので、その人たちがどこの国で仕事をしていても関係ありません。
逆に国内の外国人の利益はカウントされません。
「GDP」の意味
GDPとは、国内総生産という言い方がされることが多いですけど、1つの国の中における財やサービスの利益の総額を現した数値です。
その国の中におけるという条件なので、外国人や外国企業が国内で出した利益もカウントされます。
国の豊かさを表す数値として、GNPよりもこのGDPの方が近年は重視されている傾向にあると言えるのです。
「GNP」の意味
GNPとは、国民総生産という言葉で表現される場合もあります。
1つの国の国民の財やサービスの利益の総額であり、同じ国民であれば世界中のどこで仕事をしていてもカウントされます。
しかし、その母国で仕事をしている外国人や外国企業の利益はカウントされないのです。
GDPと比較すると、重要性は低い用語であると言えるのです。
「GDP」と「GNP」の用法や用例
「GDPを見ると、その国の豊かさがよく分かるな。
経済力を測る指標にもなるし、それぞれの国のGDPを比較することで、世界の国々の優劣も分かるんだ。」
「GNPは海外で仕事をしている人たちの分まで加算される。
だから、日本を飛び出して世界で活躍しているスポーツ選手なども日本のGNPには関係していると言えるんだ。」
GDPとGNPは重要度が異なる
GDPとGNPというのは、同じ国で生まれた財やサービスの利益の総額と同じ国民が生み出した財やサービスの利益の総額という部分で意味が異なっています。
ただ、それ以上に知っておくべきなのはその言葉の重要度であり、GDPは一国の経済力を示す指標として重要視されているものの、GNPはそもそも話題にあがることがほとんどないのです。