「聞く」は五感の一つである聴覚が機能することで、音という情報(言葉を含む)を受け取ることです。

受動的であると言えます。

 一方の「聴く」は能動的な要素が必要となります。

つまり自分が意識を向けて情報(相手の言葉)を拾おうとする姿勢があって成り立ちます。

「聞く」の意味

「聞く」は身体的機能が大前提にあります。

耳から入ってきた情報(相手の言葉)を聴覚が受信することで、内容を受け取ります。

必ずしも受け取ろうとした情報(音・言葉)であると限らないので「聞こえた・聞いてしまった」状態などが含まれます。

特に意識を傾けることなく日常的に行う「きく行為」はほとんどが「聞く行為」でしょう。

「聴く」の意味

「聞く」に対して「聴く」は相手の言葉、内容に耳を傾けることです。

すなわち精神的機能、心が伴う行為となります。

「聴く」という字は「耳」+「十」+「目」+「心」ですね。

耳と心の間の「十」と「目」の解釈は諸説ありますが、漢字を象形文字から紐解く時に、この「十」には神掛かった意味を見出されることがあります。

それほど耳と、目と、心とを真剣に相手に寄せる姿が見て取れますね。

相手の言葉を「聞く」ことと、「聴く」こと

常日頃、誰かとのふとした会話や、説明や、あるいはお説教でどれだけ相手の言葉を「聴けて」いるでしょうか。

なんとなく「聞き」流して終わっていませんか?

「聞く」ことと「聴く」ことは、同じようで違います。

誰かの言葉を「聴く」ことで、誰かの気持ちに寄り添えるようになれますよ。

誰かの言葉を「聞く」のか、「聴く」のか

「聞く」こと、聞き流すこと、適当に相槌を打つことで、いつか相手の言葉を忘れてしまうことが日常的になっているのなら、「聴く」こと、耳を、心を相手に傾けることを意識すると何か変わるかも知れません。

「聞く」行為と「聴く」行為の違い、そのもたらす物は同じようで違います。

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