買いだめは「必要以上に当面の生活必需品を買うこと」。
「備蓄」と言い換えると分かりやすい。
買い占めは「個人や少人数が特定の品物や土地・株式などを独占的に買うこと」。
「独占」と言い換えると分かりやすい。
買いだめは世の中の情勢が逼迫しているときにデマによる場合に起きやすい社会現象です。
買い占めはある目的のために行われる行為です。
買いだめはパニック的社会現象
買いだめとは世の中の情勢が逼迫した時、例えば石油不足や疫病発生・紛争戦争危機などの場合に発生し易い社会的現象です。
ある一人のデマがSNS上に拡散されたなら一斉に不特定多数の民衆が生活必需品の購入に走ることで、瞬く間に品物が不足する事態になる現象のことを言います。
例えば、トイレットペーパーやマスク・お米・カップラーメンなどがあります。
買い占めはある目的のために行われる行為のこと
買い占めは、たとえばある会社の経営権取得のために行われ、公開買い付けなどでその会社の株式の半数以上を取得することや、大規模施設の建設のために必要な土地の取得をすること、ある商品を集中的に購入して独占販売をしようとする場合などです。
単独または小規模集団が行うもので、不特定多数の人が行うことは買い占めとは言いません。
買いだめは焦燥感が背景にあり、買い占めは独占欲がある行為
買いだめは、社会情勢が何等かの原因で逼迫したために発生します。
一つのデマが拡散した結果、民衆の間に生活必需品不足がするのではないか、買えない事態になるのではという焦燥感が発生し、買いだめに走ることになるのです。
買い占めはある目的を達成するために大量の資金を投入して独占的所有をすることで、背景には独占欲があり根底には優越感もからみます。
買いだめも買い占めも裏を返せば売り惜しみがあります。
買いだめの結果は、当面必要がない物を購入してしまうことなので、物によっては高値で売ることもなされます。
生活必需品なので備蓄に回されることがほとんどですが、マスクなどは買いだめして転売するケースが問題となっているために法律で規制する事態になったほどです。
買い占めは昔から売り惜しみが背景にあったため米騒動などが江戸時代にあり、物や株・土地などは買い占めと売り惜しみが表裏一体の現象なのです。