「丘」と「岡」は共に陸地にあって、小高くなった土地を指します。

「陸」は会場から見た陸地を指し、主に漁師等が使用する言葉です。

さらに、「丘」は比較的小規模で、なだらかに土地が小高くなった場所を指します。

反面、「岡」はやや急で大きな小高い土地を指します。

また、地名や人名等の固有名詞に対しては「岡」が多く使われています。

「丘」の意味

「丘」は、地理的に比較的小規模で、緩くなだらかな稜線を持った小高い場所を表します。

「丘」という漢字には「まんじゅう型の陵墓」という意味があり、部分的に丸く土地が盛り上がっている状態の場所を指した言葉であると言えます。

土地の名前を表す場合も、自然に出来た小高い土地の名称そのものを指す場合に使われることが多いです。

「岡」の意味

「岡」は、実は「丘」と大きな意味の違いはありません。

ただ、漢字の意味としては、「山の斜面」という意味があることから、「丘」に比べて、規模が大きく、険しく急な斜面を持った小高い場所の名称であると言えます。

また、どちらかと言うと土地の状態を表す以上に、地名や人名等の固有名詞で使われる頻度の高い言葉です。

「陸」の違い

「陸」と書いてオカと読むことがあります。

これは、「丘と岡」とは違い、海から見た陸地を指す言葉です。

海に比べて陸が高いところにあるため、そう呼ばれています。

主に漁師など、海上に出る職業の人が使う言葉です。

他に、硯の墨をする場所も「陸」と呼びます。

これは、墨の溜まる場所を海になぞらえて、高く平らになって墨が溜まらない場所を「陸」と称しています。

「丘と岡」は変わらない?

「丘」と「岡」については、厳密に言うと、漢字の意味では違いがありますが、実際に使用している場所では大きな違いがあまりありません。

自然物の名前に使われることがあるか、人工物の名前に使われる方が多いか、というのが違いの1つと言えます。

また、「陸」に関しては、視点が海からということもあり、「丘と岡」とは表すものが全く違います。

おすすめの記事