増えるは「数や量が多くなること」。
「増加」と言い換えると分かりやすい。
増すは「数や量及び程度が多くなること」。
「増量」と言い換えると分かりやすい。
「増」の訓読みには「ふえる、ます」の外に「ふやす」もあります。
これも「数や量が多くなること」です。
「川の水が増える」「人数が増える」「人員を増やす」「喜びが増す」と使います。
「増える」は「増」の訓読みの一つ
「増える・ふえる」は「増」の訓読みの一つです。
数や量について使われます。
やや砕けた言い方になり、「白髪が増えたように感じる」「増えた分は利益だ」「クレームが増えて処理に困る」「近頃、ミスが増えているようだ」「今年は志願者が増える見込みだ」「コロナ患者がまた増えそうな気配だ」「利益が減り損失が増えた」などと使います。
主に会話で使うようです。
「増す」も「増」の訓読みの一つ
「増す」は訓読みですが、やや硬い表現の印象があります。
「増加する」よりは砕けた印象ですが、「増える」よりは固い感じがします。
「豪雨で河川の水嵩が増してきた」は砕けた言い方の「水が増えた」や固い言い方の「水量が増加した」と比較するとニュアンスが分かります。
また、「緊張感が増す」「怒りが以前より増す」などの言い方もできます。
「減った」と「増えた」について
「増えた」に対する「減った」、「増す」に対する「減る」、「増加」に対する「減少」はそれぞれのニュアンスが同じに感じます。
「水が増えた、水が減った」、「水嵩が増す、水嵩が減る」、「推量が増加する、水量が減少する」は表現の柔らかさや固さが同じ様になっています。
また、感情表現では「喜び、悲しみ、怒りなどが増す、減る」が一番しっくりしています。
「増える」と「増す」とは
「増える」と「増す」は「増」の訓読みです。
「増える」は砕けた言い方になり、「増す」は「増加」よりは固くない言い方になります。
「川の水が増えた」「川の水嵩が増した」「河川の水量が増加した」は同じことを言っていますが、表現の固さの程度が異なります。
また、「喜びが増えた、喜びが増した、喜びが増加した」では「喜びが増した」が最もしっくりした表現です。