反響は、「出した音が跳ね返ってくる音」。

と「自分の言動による世間の反応」いう意味をもちます。

つまり、音と自分の言動による世間の反応が返ってくることです。

反射は、「光や音などが跳ね返って戻ってくること」。

と「無意識に体が反応する」という意味をもちます。

つまり、音以外にも跳ね返って戻る現象が起こることです。

そして、無意識に体が反応するとは、考えるよりも先に体が反応することです。

「反響」は、音と自分の言動により世間の反応が返ってくること

例えば、オーケストラのコンサートに行って音楽を鑑賞している時に、楽器が発している音が壁に当たって跳ね返ってくる音を反響と言います。

また、自分の発言や行動がテレビやSNSを通して見たり聞いたりした人が、その発言や行動について、批判する意見や賛同したりする意見など何らかの反応が自分に返ってくることを反響と言います。

「反射」は、光や音などが跳ね返って戻ってくることと無意識に体が反応すること

例えば、自分の部屋に入ってきた太陽の光が鏡に当たって自分に跳ね返ってくることやコウモリが超音波を発して何かに当たって跳ね返ってくる超音波を反射と言います。

また、無意識に体が反応する例は、熱い物と知らずに手で持とうとして、熱い物からすぐに手を放したり、玄関のドアノブを開けようとして静電気が来てすぐに手を放したりすることを反射と言います。

「反響」と「反射」の用法や用例

「反響」と「反射」の共通点は、音が跳ね返ってくる時に両方とも使用できることです。

しかし、光や超音波など音以外のものが跳ね返ってくる場合は「反射」しか使用できません。

同様に、自分の発信した言動に対して相手の反応が自分に返ってくる場合は「反響」しか使用できません。

また、無意識に体が反応するという意味をもつのは「反射」だけです。

「反響」と「反射」の使い分け

「反響」は、音が跳ね返ってくる場合と自分が発信した言動に対して相手の反応が返ってくる場合に使用する。

「反射」は、光や音、超音波などが跳ね返って戻ってくる場合と無意識に体が反応する場合に使用する。

共通点は、音が跳ね返ってくる時に両方とも使用できることです。

しかし、「反射」の方が音以外にも何かが跳ね返って戻ってくる時に使えるので使用する頻度は「反響」より多くなります。

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