西・サイは「西の呉音のこと」。
「関西」と言い換えると分かりやすい。
西・セイは「西の漢音のこと」。
「西部」と言い換えると分かりやすい。
「西」は「東西南北」と方角に使われる漢字で、日本では「西」と言えば「西方浄土」「あの世」のことを指します。
現代では新しい言葉では「西暦、西洋」など漢音の「セイ」が使われています。
「西・サイ」は呉音の発音
「西・サイ」は呉音の発音です。
「東西(トウザイ)」、「関西(カンサイ)」、「西方浄土(サイホウジョウド)」、「西遊記(サイユウキ)、「西海道(サイカイドウ)」などと使います。
「西」は太陽の沈む方向のことを言います。
「西」と言う漢字は語源では「太陽が沈むころ鳥が巣に帰るので鳥の巣」の象形文字となっています。
「西・セイ」は漢音の発音
「西・セイ」は漢音です。
漢音は呉音より遅れて日本に伝わった音ですが、呉音に比較すると正統的なシメージがあるものです。
現代の多くの言葉は漢音が占めているのが現状です。
「西・セイ」は「西部(セイブ)、西洋(セイヨウ)、西暦(セイレキ)、泰西(タイセイ)、関西学院(カンセイガクイン)、西域(セイイキ)」などの言葉に使われています。
「西」が付く国名など
国名や地域名には日本語で「西」が付くものがあります。
ベトナムの「西貢(サイゴン)」現ホーチミン市、ロシアの「西比利亜(シベリア)」、「西斑牙(スペイン)」、中国の「西蔵(チベット)」などがあります。
「西陣織(ニシジンオリ)」と言う言葉もあり、「西陣」とは京都の応仁の乱(1467~1477)で山名宗全が京都の西側に陣を張ったことに由来しています。
「西・サイ」と「西・セイ」とは
「西・サイ」は呉音の発音です。
「東西(トウザイ)」、「関西(カンサイ)」、「西方浄土(サイホウジョウド)」、「西遊記(サイユウキ)、「西海道(サイカイドウ)」などの言葉があります。
「西・セイ」は漢音の発音です。
「西部(セイブ)、西洋(セイヨウ)、西暦(セイレキ)、泰西(タイセイ)、関西学院(カンセイガクイン)、西域(セイイキ)」などと使われます。
「セイ」と「サイ」は混同しやすい音になっています。
「西部(サイブ、セイブ)、関西(カンサイ、カンセイ)」などどちらでも使われている言葉もあります。