「死体」は、死んだ人や動物の体です。

英語では「a dead body」「a corpse」「a cadaver」で表されます。

「死体遺棄」は「abandoning a corpse」「abandonment of a human remains」です。

「死骸」は、人や動物の死後の肉体です。

英語では「a dead body」「a corpse」「a cadaver」「carcass」で表されます。

「医学の死骸・解剖用の死骸」という意味の場合「a cadaver」を使います。

「動物・鳥の死骸」という意味の場合「carcass」です。

「死屍・しし」は、しかばねです。

英語では「a dead body」「a corpse」で表されます。

「死屍累々」は「heaps of corpses」「pile of corpses」です。

「死体」の意味

「死体」は、死んだ人や動物の体です。

死者の肉体です。

「死骸」と同じ意味です。

以下のように使います。

行方不明の男性は山中で死体となって発見された 死体遺棄 死体収容先

☆corpse
名詞です。

「死体」「死骸」という意味です。

遠回しな表現は「the body」です。

動物の死体は「carcass」です。

「死体の身元がどうしてもわからなかった」は「It was impossible to identify the body. 」です。

「人魂」は「a corpse candle」です。

「死骸」の意味

「死骸」は、人や動物の死後の肉体です。

「死体」「亡骸」と同じ意味です。

人間の場合、丁寧な言い方は「遺体」「遺骸」が一般的です。

以下のように使います。

猫の死骸 虫の死骸 死骸塩詰め

☆死骸塩詰め
江戸時代、主殺し・親殺し・関所破りなどの重罪人が判決前に死亡した場合、その体を塩詰めにし、判決申し渡しの後磔にしたことです。

「死屍・しし」の意味

「死屍・しし」は、しかばねです。

「死体」「死骸」と同じ意味です。

以下のように使います。

死屍に鞭打つ 死屍累々 

☆死屍に鞭打つ
中国春秋時代、伍子胥(ごししょ)が父兄の仇を返すために、楚の平王の屍に鞭を打った故事から来ています。

このことから、死んだ人の言行を非難・攻撃することをいいます。

「死者に鞭打つ」「鞭屍・べんし」は同義の句です。

「死体」は 死んだ人や動物の体、「死骸」は 人や動物の死後の肉体、「死屍・しし」は しかばねです。

「死体」「死骸」「死屍・しし」「遺体」「遺骸」「亡骸・なきがら」「屍・しかばね」「屍・かばね」「むくろ」は、類語です。

共通する意味は「人や動物の死んだ体」です。

「死体」「死骸」「遺体」「亡骸・なきがら」は、日常的に使われます。

「死体」「遺体」「亡骸・なきがら」は、人間に関して使われます。

「死体」は死の事実のみをとらえた客観的表現であるのに対して、「遺体」は死んだ体を敬い丁寧に言う場合に使われます。

死者・近親者などへの哀悼の意を込めた主観的な表現となります。

「死骸」は、多くの場合、昆虫・鳥類に関して使われます。

「死屍・しし」「屍・しかばね」と「屍・かばね」と「むくろ」は、文中で慣用句として使われることが多く、日常一般ではあまり使われません。

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