流・ルは「流の呉音のこと」。
「流浪」と言い換えると分かりやすい。
流・リュウは「流の漢音のこと」。
「流水」と言い換えると分かりやすい。
呉音の「ル」はあまり多くありません。
圧倒的に漢音の「リュウ」が使われています。
呉音から漢音と言う流れに沿った一般的な漢字と言えます。
「流」はまた、片仮名の「ル」が作られた元字でもあります。
「流」の下部右側の一部が「ル」となったものです。
「流・ル」は呉音
「流・ル」は呉音の発音です。
「流浪(ルロウ)の民、すべては流転(ルテン)を繰り返す、島流しの流人(ルニン)、デマの流布(ルフ)、流罪(ルザイ)を言い渡す、流刑(ルケイ)に処す」などと使います。
「流転」は仏教用語になり、輪廻の思想と同じで何回も生まれ代わりを繰り返すこと、または、止むことのない移り変わりのことを言います。
「流・リュウ」は漢音
「流・リュウ」は漢音で現代使われる言葉は大半が漢音です。
「源流をたどる、本流、支流、流水で手を洗う、合流地点、分流、一流芸術家、亜流、清流、濁流、寒流、暖流、対流、日本海流、交流と直流、漂流記、上昇気流、電流と電圧、時流に合わない」など多くの言葉があります。
そのほかにも「流失、流出、流暢、流言蜚語、流通」などもあります。
「流」の訓、特殊読み
「流」の訓は「ながれる、ながす」です。
「流し目、流れに棹さす」。
特殊読みは「流石(さすが)」「流行(はや)る」「流鏑馬(やぶさめ)」「流離(さすら)う」などがあります。
流石の語源は中国故事で「石を枕、川で漱ぎ」を「川を枕、石で漱ぎ」と言い間違えたのに屁理屈により正しいと強がったことが「さすが」となったものです。
流鏑馬は武士のたしなみの一つで、疾走する馬上から弓矢で的を射るものです。
矢を鏑矢と言います。
「流・ル」と「流・リュウ」とは
「流・ル」は呉音のこと、「流浪(ルロウ)の民、すべては流転(ルテン)を繰り返す、島流しの流人(ルニン)、デマの流布(ルフ)、流罪(ルザイ)を言い渡す、流刑(ルケイ)に処す」などの言葉があります。
「流・リュウ」は漢音のことで大半の言葉が「リュウ」を使います。
「源流、本流、流水、合流、一流清流、寒流、対流、交流、漂流、気流、電流、時流」など。
その他にも「流失、流出、流暢、流言、流通」があります。