女・ニョは「女の呉音のこと」「女人」と言い換えると分かりやすい。
女・ジョは「女の漢音のこと」。
「女性」と言い換えると分かりやすい。
「女」は慣用音で「ニョウ」もあり「女房」と使います。
呉音「女・ニョ」の使用例は限定的で「女官、女人禁制、老若男女、天女」などがあります。
漢音「女・ジョ」は多くの言葉に使われています。
「女・ニョ」は呉音の発音
「女」を「ニョ」と発音するのは呉音です。
呉音は日本に最も古く伝わっていた音になります。
呉音「女・ニョ」の使用例は限定的で「宮廷に仕える女官、土俵は女人禁制、老若男女を問わず、天女の羽衣伝説、女性(にょしょう)、戒名の信女」などがあります。
また、慣用音では「ニョウ」と発音します。
「女房、女御」と使います。
「女・ジョ」は漢音の発音
「女」を「ジョ」と読むのは漢音です。
漢音は日本には呉音に続き入ってきた音で現代の言葉の多くが漢音になっています。
用例は「女性党首、マッチ売りの少女、男子に対する女子、処女、エリザベス王女、子女は息子と娘、文才に長けた才女、しとやかな淑女、美女コンテスト、政治家などは女史、老女は老婦人」などがあります。
「女」の訓読み
「女」の訓は「おんな、め」です。
特殊なものも含め用例は「女子(おなご)、女形(おやま、おんながた)、女たらし、女衒(ぜげん)、女神(めがみ)、女々しい(めめしい、女坂(おんなざか)」などがあります。
よく知られたことわざでは「女賢しうして牛売りそこなう」「女三人寄れは姦しい」「女三界に家なし」などがあります。
「女・ニョ」と「女・ジョ」とは
「女・ニョ」は呉音、「女・ジョ」は漢音、「女・ニョウ」は慣用音になります。
呉音は「女官、女人、老若男女、天女、女性(にょしょう)、信女」などがあります。
慣用音は「女房、女御」があり、漢音は「女性、女傑、女子、女史、才女、老女、淑女、少女、幼女」などがあります。
現代に残る使用例としては漢音の熟語が最も多くなります。