口・クは「口の呉音のこと。」
「口伝」と言い換えると分かりやすい。
口・コウは「口の漢音のこと」。
「人口」と言い換えると分かりやすい。
呉音の「口・ク」は現代ではあまり使われていません。
わずかに「口伝(くでん)、口調(くちょう)」などに残っています。
漢音の「口・コウ」は「口座、加工、口角、口実、人口、鶏口」などがあります。
「口・ク」は呉音読みのこと
「口・ク」は呉音読みで数は多くありません。
呉音は日本にいち早く伝えられた漢字の読みのことで現代にはあまり残っていません。
後から入った漢音読みが広く受け入れられています。
用例も「口調(クチョウ)が激しい、口伝(クデン)で残す、女性を口説く(クどく)」などと少なくなっています。
また、仏教用語では「口業(くごう)」があり、言葉は善悪の結果を招くことと言う意味です。
「口・コウ」は漢音の発音のこと
「口・コウ」は漢音で「銀行口座番号、河口付近の捜索、口角泡を飛ばして話す、うまい口実を見つける、人口減少が危惧される、むしろ鶏口となるも牛後となる勿れ、銃口を向ける、お利口さんね、糸口を探る、文語と口語、口径、口頭試問、口蓋、口外禁物、口論となる、口約ではだめ、口臭が強い、小言ばかりで閉口する、歌舞伎の口上」などと使います。
「口」の訓読みとは
「口」の訓読みは「くち」です。
「口から出まかせを言う、口喧嘩になる、なんとも口惜しい、口利きの代償、口の端に上る、口下手、手八丁口八丁、口は禍のもとと言う、口添えをお願いします、口癖のように言う、口数が多い人、口達者だ、密かに口裏を合わせる、いない人の悪口を言う、薄口醤油、甘口の清酒、大口を叩く、影口は良くない」などと使います。
「口・ク」と「口・コウ」とは
「口・ク」は呉音のことで「口伝、口調、口説き」などの言葉と「口業」と言う仏教の言葉があります。
「口・コウ」は漢音読みで「銀行口座、河口、口角、口実、人口、鶏口、銃口、利口、糸口、口語、口径、口頭、口蓋、口外、口論、口約、口臭、閉口、口上」などの言葉があります。
訓の「くち」では多くの言い方があり、「口利き、口喧嘩、甘口、薄口、陰口、悪口、口裏」などがあります。