「現れる」は、「なかったものが姿を見せる」ときに使います。
したがって、「現象」や「出現」など見えるものに対する言葉で使われます。
「表れる」は、「形のないものを外に出す」ときに使います。
つまり、自分の心の中の考えや気持ちを人に伝えるときなどに使われます。
「現れる」の意味
「現れる」は、「今まで見えていなかったものやなかったものが、外に出てきて見えるようになる」という意味を持ちます。
初めから「見えるものであること」もしくは「存在や形があること」が、この言葉が使われるポイントになってきます。
「見えないもの」や「存在や形のないもの」には使用できないことに注意しましょう。
「表れる」の意味
「表れる」は、「心の中の考えや気持ちや思いを顔や言葉や絵などを使用して示す」という意味を持ちます。
「現れる」とは違って、初めから「見えない」もしくは「存在や形がない」ものを「見えるもの」や「存在や形があるもの」に変えているということがこの言葉が使われるポイントになります。
「現れる」と「表れる」の用法や用例
「現れる」は、「悪魔が正体を現す」や「犯人が姿を現す」などのような使い方をします。
また、「才能を発揮させている」という意味で「頭角を現す」などの使い方もします。
「表れる」は、「気持ちを絵で表す」や「恋心を手紙にして表す」や「複雑な考えを図にして表す」などのような使い方をします。
初めのがポイントになります
初めから形や存在があるものなのかそうでないのかが使い分けるポイントになります。
普段の生活でもよく使われる言葉なので、意味の違いをしっかりと把握して使用しなければいけません。
どちらもよく使われる言葉で、混同して使われることが多いので気を付けましょう。