星食は「星の全面を月が通過することで星が隠れて地球から見えなくなる天体現象のこと」。
「掩蔽」と言い換えると分かりやすい。
惑星食は「土星などの太陽系惑星が月により見えなくなる現象のこと」。
「隠れる」と言い換えると分かりやすい。
「星食」は頻繁に起きている現象ですが、月が明るいため確認されるものは少なくなります。
また、「星食」の内、惑星が隠れるものを「惑星食」と言います。
「星食」は月による掩蔽(えんぺい)と言う現象
「星食」は月により後ろの天体が隠れて見えなくなることを言います。
夜空に有る無数の天体は月の移動により必ず掩蔽が起きています。
しかし、月の明るさや満ち欠け、などにより、確認できるものは大変に少なくなります。
掩蔽される星の等級が高くないと無理と思われます。
「惑星」は等級が高いために「惑星食」として見ることが出来ます。
「惑星食」は惑星の「星食」のこと
「惑星食」は太陽系の水星や火星、金星、木星、土星また、天王星や海王星でも見られる稀有な現象です。
また、皆既月食と「惑星食」が同時に起きることも数百年に一度と言う確率で起きます。
2023年には金星食が日本では見られ、2024年 には、火星食、土星食が見られる予定です。
「惑星食」は月による「星食」の範疇に入るものです。
「日食」も「星食」の一つ
「日食」は月が太陽を「掩蔽」する現象ですから、「星食」の一つと言えます。
また、「月食」は地球の影が月を覆い隠す「食」と言う現象ですが「星食」ではありません。
つまり、「掩蔽」には2つの天体が関係し、「食」には3つの天体が関係しているのです。
「掩蔽」には「隠す星、隠れる星」があり、「食」には「光源の星、影を発生する星、影が投影される星」が必要なのです。
「星食」と「惑星食」とは
「星食」は有る天体が別の天体を「掩蔽」する現象のことです。
特に月が他の天体を「掩蔽」することが知られ、「惑星食」もその一つです。
また、「日食」も月が太陽を「掩蔽」する現象で「星食」の一つなのです。
「星食」は「月による掩蔽」とも呼ばれ、「月食」などの「食」と言う現象とは区別されます。
「食」は木星などでよく観察され、木星の衛星により起きる現象をさします。