屈折は「光が別の物質を通過するときに境界面で折れ曲がる現象のこと」。
「折れる」と言い換えると分かりやすい。
回折は「光が穴を通り周囲に広がる現象のこと」。
「拡がる」と言い換えると分かりやすい。
干渉は「光などの波が重なり増幅や減少が起きる現象のこと」。
「増幅減少」と言い換えると分かりやすい。
「回折」「干渉」などの現象は光や音波、波動などで見られるものです。
「屈折」は光の進行方向が曲がること
「屈折」は光がある物体、例えば水やガラスを通過する時に光の速度が変化し曲がって見えることです。
光は水中での速度が3割ほど遅くなるために起きる現象と言えます。
入射角が0度であると「屈折」は起きずに直進します。
また。
空気中から水中に光が差し込む場合、入射角より屈折角は小さくなります。
屈折望遠鏡はレンズの「屈折」を利用したものです。
「回折」は光の拡がり
「回折」は光や音波、電波などで見られる現象で波が障害物にぶつかると障害物の裏面にまで波が拡がることを言います。
例えば、光が遮光板に突き当ると穴があれば穴から先に光が環のように広がる現象のことです。
磯で海の波が岩に当たり波が岩の裏側まで廻り混むのも「回折」の良い例です。
手の指を狭めて光源を見ると隙間に光の回折縞や干渉縞が見えることがあります。
「干渉」は波の重なりで起きる強弱のこと
「干渉」は二つ以上の発生源から出た光や海の波などが重なり合い、山と山が合わさった時に新たな大きな波となることや、山と谷が重なり小さな波となることを言います。
また、シャボン玉の表面が虹色になるのも、ガソリン油膜に虹色が見えるのも、また、CDの表面が虹色になるのも「光の干渉」が関係しています。
音楽の不協和音も倍音の「干渉」によるものなのです。
「屈折」と「回析」と「干渉」とは
「屈折」は光が水やガラスなどの物体に入った時に境界面で折れ曲がる現象のことです。
これは光の速度が減少することで起きると言われています。
「回折」は光や音、波などが、障害物に当たると障害物の裏側にまで廻り込む現象を言います。
「干渉」は複数の発生源から出た波動がお互いに重なり合い、増幅・減少することを言います。