逆理は「一般的に許容できる考えとは逆の考えでありながら、正当性を認めざるを得ない状況のこと」。
一般的な感覚からすれば、思わず反論したくなるような状況ではあるものの、適当な反論が思いつかないケースで使います。
逆説は「真理に反するようで、実は一種の真理と言える説のこと」。
逆理とはちょっと意味が違っていると言えます。
「逆理」の意味
逆理とは、一般的に許容できる考えとは逆の考えでありながら、正当性を認めざるを得ない状況のことです。
感覚的にはおかしいと感じられるものでも、冷静になってみると反論できる余地がほぼない、正しいと認めざるを得ないと言えるような考えなどに対して使う言葉になります。
渋々受け入れざるを得ないケースで使うことが多いです。
「逆説」の意味
逆説とは、真理に反するようで、実は一種の真理と言える説のことです。
一見すると、真逆のことを言っているようで、実は正しいこと、現実に即したことを言っているようなケースで使います。
例えば、急がば回れなどの表現が該当すると言えるでしょう。
こういった例は他にも多く存在していると言えるので、多くの場面で使えます。
「逆理」と「逆説」の用法や用例
「逆理に関しては、特定の人にとってはどうしても受け入れづらい。
自分の感覚としては、やはり違和感を覚えたり、おかしいと感じる部分が少なからずあるわけだから。」
「逆説と言える例は世の中では多くある。
それらは真理とは逆のことを言っているように見えるものの、実は真理であると言える状況であり、有名な例は結構挙げられるだろう。」
逆理と逆説は意味はやや異なっている
逆理と逆説は意味は似ている部分はあるものの、違いと言える部分もあります。
だから、両者はそういう部分で一応区別をすることができますから、そこは頭に入れておきましょう。
逆説はそこそこメジャーな言葉になりますけど、逆理はあまり知られていない言い方になるので、そういった部分も頭に入れておいた方がいいと言えるでしょう。