議論は「結論を出すための話し合いのこと」。
複数人で話し合って、何らかの結論を出すことが目的とされています。
討論は「正解を出すための話し合いのこと」。
何が正解かという意見を各自で出し合い、それぞれが論戦をしていく状況になります。
したがって、相手を論破するような状況が生まれやすいのが討論の特徴でもあるのです。
「議論」の意味
議論というのは、複数人で話し合いをして、何らかの結論を出すことですが、メンバーはお互いに協調しながら話し合い、和やかなムードの中で行われる可能性もあります。
何らかの結論が出ることが重要であり、それが正解かをどうかは二の次であるという意味合いも含まれるのですが、そういったところが議論の特徴と言えるのです。
「討論」の意味
討論というのは、あるテーマなどに沿って複数人が話し合うことです。
その結果として、正解を決めるという部分も含みます。
各自で正解だと思っている意見をぶつけ合い、自分の正しさの主張をしていくことになります。
かなり激しい論戦になることも予想され、場の雰囲気としては和やかなものにはなりづらいということが言えるでしょう。
「議論」と「討論」の用法や用例
「社内で新商品の議論をしたのだが、なかなか結論が出ないな。
人によって考えていることが違うみたいで、1つにまとまらない。」
「死刑制度の是非について討論をしたら、賛成派と反対派でいろいろな意見が出たよ。
こちらが予想もしていなかったような意見もあって、かなり激しい論戦だったけど、論理的に考えを出せない人は最終的には言葉に詰まっていた感じだったな。」
議論と討論は場の雰囲気が特に異なっている
議論というのは、正解を出すというよりは、とりあえず1つの結論を出すことが優先される話し合いのことで、場の雰囲気は和やかな感じになりやすいです。
しかし、討論に関しては各自で正解だと思っていることについて話し合うので、場は和やかな雰囲気にはならず、論破したり、されたりということが起きやすくなるという特徴があります。