クラシックギターは「古典音楽を中心にあらゆる曲を演奏するギターのこと」。
「旋律ギター」と言い換えると分かりやすい。
フォークギターは「フォークソングを演奏するギターのこと」。
「伴奏ギター」と言い換えると分かりやすい。
「クラシックギター」の方が歴史も演奏範囲も難易度も「フォークギター」とは比較にならない程の深みを持っています。
「クラシックギター」は古典音楽を演奏出来るギターとなります。
「クラシックギター」は古典のピアノ、バイオリン、チェロなどの器楽曲をそのまま演奏出来、ギターの独奏曲も多くあります。
また、演歌には欠かせないものでもあり、タンゴ、ボサノバなどあらゆるジャンルの音楽に対応が出来る楽器です。
「ガットギター」とも言い、中世ヨーロッパの「リュート」に発祥を求めることが出来ます。
「フォークギター」はフォークソングの伴奏用ギターです。
「フォークギター」はフォークソングを歌うための伴奏用ギターとしての役割が強く、単独での演奏は普通しません。
「フォークギター」は「クラシックギター」と構造や奏法は同様で、やや大きめのサイズです。
楽曲は演奏しませんが形が似ていることから、混同する人が多いのです。
しかし、用途や演奏する内容は全く異なります。
「クラシックギター」にはプロが存在しますが「フォークギター」のプロはいません。
「クラシックギター」はかつてイエペス、セゴビアなど著名なギタリストが存在し、いまでも多くのプロが世界で活躍しています。
半面「フォークギター」を器楽として演奏するプロは存在しません。
「フォークギター」はあくまでも歌手がフォークソングを歌うことが本来の目的であるので、ギターは伴奏としての補完的な道具でしかありません。
「クラシックギター」はピアノに例えられますが「フォークギター」はただの伴奏道具でしかありません。
「クラシックギター」は西洋音楽に欠かせない楽器でした。
著名な作曲家が「小さなピアノ」と比喩したこともあります。
メロディと伴奏を一度に引くことが出来ることはピアノと同じと感じたのでしょう。
「フォークギター」の役割は多少の旋律は奏でても、あくまでも歌を引き立たせる役割以上のものではありません。
ジャンジャンとかき鳴らすことが合っています。