台風は太平洋北西部で存在する熱帯低気圧です。
ハリケーンは、大西洋北部、太平洋北東部、太平洋北中部で発生する熱帯低気圧です。
サイクロンはインド洋北部、インド洋南部、太平洋南部で発生する熱帯低気圧です。
つまり、台風、ハリケーン、サイクロンの違いはその熱帯低気圧が発生した場所によって名前が区別されているという事です。
台風の意味
熱帯の海上の上で発生する低気圧を熱帯低気圧と呼ぶが、その中で北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に発生する熱帯低気圧の事を台風と言います。
この区域内で発生した熱帯低気圧の中でも、域内の最大風速が秒速17.2m以上のものを台風と呼ぶます。
台風の発生は6月~10月に多くその期間に毎年複数個、日本にも来襲しています。
ハリケーンの意味
ハリケーンとは熱帯低気圧のうち、大西洋北部(カリブ海、メキシコ湾を含む北大西洋)、大西洋南部、太平洋北東部(西径140度より東の北太平洋)、太平洋北中部(180度~西経140度の北太平洋)に発生する熱帯低気圧の事です。
域内の最大風速が秒速33m以上のものをハリケーンと呼ぶます。
ハリケーンは最大風速を基に5つのカテゴリーに分けられます。
サイクロンの意味
サイクロンとは熱帯低気圧のうち、インド洋北部(ベンガル湾およびアラビア海)、インド洋南部、太平洋南部で発生する熱帯低気圧の事を言う。
域内の最大風速が秒速17.2m以上の熱帯低気圧をサイクロンと呼ぶます。
サイクロンが移動しハリケーンと呼ばれる地域にいっても、最大風速が規定に達していなければ、トロピカルストームと呼ばれます。
共通点、異なる点、その他
台風、ハリケーン、サイクロンの共通点は、熱帯の海上の上で発生する低気圧(熱帯低気圧)であるという事です。
異なる点は発生する区域が違う事、域内の最大風速が違う(ハリケーンが秒速33m以上で一番大きい)という事などがあります。
またローカル名ですが、オーストラリア西海岸ではウイリウイリー、フィリピンではバギオと呼ばれています。