「提唱」は、ある事を提示して主張することです。

英語では「advocation」「propose」で表されます。

「彼らは核武装禁止を提唱した」は「They proposed the abolition of nuclear weapons. 」「They advocated nuclear disarmament. 」です。

「主唱」は、主となって唱えることです。

英語では「advocation」で表されます。

「彼女は男女同等の賃金制度を主唱してきた」は「She has long advocated equal pay for men and women. 」です。

「主唱者」は「an advocate」です。

「自然保護活動の主唱者」は「the high priest of conservationist movement」です。

「首唱」は、真っ先に唱えだすことです。

英語では「advocate」で表されます。

「首唱者」は「the first person to advocate」「the earliest advocate」です。

「提唱」の意味

「提唱」は、以下のような意味です。

①ある事を提示して主張することです。

新しい考えなどを示して、広く人々に呼びかけることです。

②仏教に於いて、禅宗では、教えの根本を提示して説法することです。

「提要」「提綱」と同じ意味です。

以下のように使います。

議会の開催を提唱する 平和運動の提唱者 首相の提唱による基金

「主唱」の意味

「主唱」は、ある意見や主張を、人々の中心となって唱えることです。

主となって唱えることです。

以下のように使います。

法律の改正を主唱する 自然保護活動を主唱する 主唱者

☆唱の漢字
字義は「となえる」「うた・歌曲」です。

解字では、「口+昌」で構成されます。

「昌・しょう」の部分は「さかん」を表します。

これらにより「すばらしくさかんな声」をあらわし「となえる・うたう」を意味します。

「首唱」の意味

「首唱」は、真っ先に唱えだすことです。

以下のように使います。

進化論の首唱者 彼がこの改革を首唱した 首唱者 機構改革を首唱する

☆主・首の漢字
「主」
字義は「ぬし・あるじ」「おも・おもに」「つかさどる」「すわる・やどる」です。

解字は象形です。

「火のともし台の皿の上に火がもえている形」にかたどります。

これにより「静止している炎」を意味します。

転じて「じっと動かない中心的存在」を表し「ぬし・あるじ」を意味します。

「首」
字義は「くび」「はじめ」「おさ」「かみ・頭髪」「かなめ」「つか・刀のつか」「もとづく」「はじめる」「あらわす」「拝する」
「ただしい・まっすぐ」「詩歌を数える語」です。

解字は象形です。

「目と髪を強調して頭の形」にかたどります。

これらにより「くび」を表します。

「提唱」は ある事を提示して主張すること、「主唱」は 主となって唱えること、「首唱」は 真っ先に唱えだすことです。

「提唱」「主唱」「首唱」は、類語です。

共通する意味は「意見や主張などを唱えること」です。

「提唱」は、意見や主張などを公表して、その良さや必要性を広く人々に説き、呼びかけることです。

「主唱」は、人々の中心となって意見や主張などを唱えることです。

主となって唱えることです。

「首唱」は、真っ先にその意見や主張を唱えることです。

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