均は「等しいこと、ならすこと、釣り合っていること。」
「均一」と言い換えると分かりやすい。
斉は「揃っていること、等しいこと」。
「一斉」と言い換えると分かりやすい。
「均」も「斉」も「等しいこと」では一致していますが、「斉」には釣り合っていることや均一にならすことなどの意味はありません。
逆に「均」には「一斉に行う」と言う意味はありません。
「均」は釣り合って等しい
「均」は釣り合って等しいことです。
「平均を取る」「均一にならす」「均等払い」「内容成分が均質な物質」「均衡がとれている」「均整がとれている体つき」などと使います。
「均」は語源としては「土を平らにならす」意味があります。
「土扁」が付いていることに注目すれば、「均一にする」という意味合いが強い言葉になります。
「斉」は揃って等しい
「斉」は揃っているので等しいと言うことです。
「マラソンが一斉にスタート」「一緒に歌う国家斉唱」、また、「斉紫敗素」「斉東野語」などの普通は使わないような難解な熟語もあります。
語源では「斉」は穀物の穂の粒が揃っている様を表した「齊」という象形文字なのです。
「斉」には「斎・齋・齊・斉」などの文字があります。
「均」と「斉」の「等しいと言う」意味
「均」と「斉」の「等しいと言う」意味は若干異なります。
「均」は「等しい」は全体のバランスに関して等しいことで、「各部分が釣り合っている」ことという意味合いになります。
「斉」は「各部分が同じように揃っている」ことで「一緒に」という意味合いがある言葉です。
「平均・均等」と「一斉・斉唱」で考えると分かります。
「均」と「斉」とは
「均」は「つり合い、バランス」が取れていることで「等しい」という意味になります。
「均一」「均等、均斉、平均、均質」などの熟語があります。
語源は「土をならす」ことです。
「斉」は「粒が拾っていること」で「等しい」意味になります。
「一斉」「斉唱」など一緒に行う意味合いがあります。
語源では「穀物の穂が粒がそろっていることをあらわした象形文字」ということです。