案は「計画、考えのこと」。

「立案」と言い換えると分かりやすい。

策は「はかりごと、計画のこと」。

「政策」と言い換えると分かりやすい。

「案」と「策」は「考えて計画を作ること」という意味で共通しています。

「案」は単に考えて計画などを創ることですが、「策」はある目的達成のために特別に考えること、図り事、特別な計画のことを言います。

「案」は計画、未実行のこと

「案」はあくまで計画、未実行の考え、プランです。

「画期的な特許を考案する」「思案投げ首をしている」「今月は懸案事項が多い」「この案件の処理を急ぐ」「危惧した通り案の定ダメだった」「適切な案内がなされる」「案外な結果」「山田の案山子」「大まかな草案作り」「良い提案をする」「立案が先だ」などと使います。

「策」は目的達成の「案」のこと

「策」はただ考えることではなく、ある目的をもって成果が期待できる「案」のことです。

「図り事」という意味もあります。

「策略を巡らす」「政策立案をする」「いろいろと画策をしてみたが」「失策続きだ」「災害の対策を急ぐ」「秘策は無いか」「無為無策だ」「策士策に溺れる」などがあります。

語源の「策」はトゲ、ムチのことです。

「案」より目的志向の強い「策」

「案」は一般的な計画、アイデアのことですが、「策」はある目的のために特別に考えられたものになります。

「案」の語源は「机」のことで「考える」となったものです。

実行する前に考えて「立案」を行い、それが「案・草案・案件」になるのです。

「策」は目的達成のための「案」と言えます。

「策略、秘策、画策、策士、策謀」などになります。

「案」と「策」とは

「案」は実行を前提にした「事前の考え」のことです。

「計画、プラン」などとも言います。

「素案・草案・代替案・考案・立案」などと使います。

「策」は多くは「図り事」の意味で使い、「策略・策謀・策士」などになり、目的達成のための方法を考えることです。

また、「政策・具体策・策定」などポジティブな使い方もあります。

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