未は「いまだまたは、ヒツジのこと」。

「未年」と言い換えると分かりやすい。

末は「最後のこと、終わりのこと」。

「週末」と言い換えると分かりやすい。

「未」は「いまだ~せず」という否定の意味で使います。

「未」が頭に付く言葉は後に続く事柄を否定します。

また、十二支の一つで「ヒツジ」のことを言います。

「末」は「最後のこと、終わりのこと」などの意味ですが、派生した他の意味もある言葉です。

「未」は否定形

「未」は「いまだ~していない」という意味ですから、熟語は沢山あります。

「未来は先のこと」「未知は知らないこと」「未払」「未聞」「未発」「未詳」「未開」「未完成交響曲」「殺人未遂犯」「未成年は子供」「未婚の母」「未熟さを晒す」「決済前の未決」「100未満」「未亡人は先立たれる人」「未曾有の出来事」などがあります。

「末」は派生した意味がある漢字

「末」はいろいろな意味を持つ言葉です。

最後の意で「週末、月末、年末、終末」、末の意で「末っ子」、枝先の意で「末端、本末転倒」、下の意で「末席」、子孫の意で「末裔、末代」、こまかい意で「瑣末」などの他、後付で「期末、結末、歳末、粗末、粉末」など、先付で「末期、末期、末寺、末世、末路、末法思想」などがあります。

「未」と「末」は書き間違えが大変に多い字

「未と末」を間違えて書く人は絶えません。

意味は分かっていてもつい書き違えてしまうのです。

上下の横棒が長いか短いかの差ですから、致命的ではないのですが、違った意味になりかねません。

「未来」を「末来」と書けば意味は反対になります。

「来世」を「末世」としても意味はかなり異なります。

間違えてもほぼ意味の通じることは多いのですが、全く意味が異なってしまう言葉もあるということです。

「未」と「末」とは

「未」は「いまだ~せず」という否定の言葉です。

熟語はかなりありますが、すべて実行がされていないか実行前、到来前の状態を表します。

「末」は最後、終わりの意味がある言葉です。

「未と末」は書く場合に間違える漢字になります。

どちらも熟語は多くあり、「未来、未完、未知、未開」、「末期、週末、歳末、末世」などの言葉が代表的です。

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