技は「一般的に修練を行い身に付けた能力のこと」。
「技能」と言い換えると分かりやすい。
術は「ある目的のために特別に修練を行い身に付けた能力のこと」。
「芸術」と言い換えると分かりやすい。
「技」は一般的なもの、「術」は特別なものと言えます。
どちらも訓練や修練を積んで身に付けるものでは共通していますが、「術」は専門的で高度の技量のことを言います。
「技」は一般的技能のこと
「技」は誰でも練習をすれば比較的容易に身に付くものになります。
「舞台の演技指導を受けた」「球技は球を使うスポーツの一分野」「特別技量が優れている」「広いスペースのある競技場」「筆記と実技」「特技は何がありますか」「美技を披露した」「役所の技官」「レントゲン技師」「日本の先端技術」「技能試験がある」などと使います。
「術」は専門的で卓越した技のこと
「術」は技の中でも専門的かつ卓越した「技」のことを言います。
単なる「技」ではないのです。
「芸術家にはなかなかなれない」「美術品の収集をしている」「剣術は昔の武術」「学術学会はさまざまなものがある」「手品と奇術と魔術」「話術が巧みだ」「手術が必要だ」「医学は昔、医術といった」「忍術・算術・戦術・馬術」など多くの言葉があります。
専門化した「技」が「術」
「術」は「医術・算術・剣術・忍術」など古風な言い方に多く使われていますが、専門的な言葉として使われています。
現代でも同じで、「芸術・美術・学術」などは皆専門化したものです。
「技」が基礎にあるということは言うまでもありません。
「技」の積み重ねが昇華して「術」となっているのです。
「武術・芸術・美術」と言われるものなどは良い例と言えます。
「技」と「術」とは
「技」は一般的に修練をして身に付ける技能のことです。
「術」はある分野に特化して修練を重ね獲得するもので、より高度な「技・技能」になります。
昔は例えば「剣道は剣術、医学は医術、数学は算術」などと言っていたのです。
「優れた技能士は芸術家に近い」「医は算術」「忍術は現代でも伝承されている」などと使います。