余剰は「余りのこと」。
「余り」と言い換えると分かりやすい。
剰余は「一部の分野で使う余りのこと」。
「剰余金」と言い換えると分かりやすい。
どちらも「余り」の意味で使うため同義語なのですが、一般的には「余り」のことを言う場合は「余剰」を使います。
「剰余」を使う場合は算数や会計用語、コンピュータ用語など一部の分野に限られます。
「余剰」は「余り」を表す熟語のこと
「余剰」は「余り」の熟語ですから意味も「余り・残ったもの・余分なもの」という意味になり、「余り」の意味として一般的に使われています。
「余剰金があるから、何かに使おう」「余剰スペースは取っておけば何かに役立つ」「余剰物資を放出した」「余剰米は増え続けている」などと使い「余剰」とは単独では普通使わず「余り」と言います。
「剰余」は割り算の余りのこと
「剰余」は割り算をして商と「余り」が出ると「剰余」が出たと言います。
「5割る2は商が2と剰余が1となる」と使い、他には会計用語の「剰余金」があります。
会社の利益のことを言い、「資本剰余金・営業剰余金」などと使います。
この場合も「余剰」と同じ「余り」の意味で使いますが、特に「剰余」という言葉を用いています。
「剰余演算」は「剰余」という「余剰」を求めるコンピュータ用語
コンピュータでは通常の割り算だけでなく、「剰余」を求める演算があります。
割り算では7割る3の商は2で剰余は0.333の循環小数になりますが、「剰余演算」では剰余は1になります。
「割り切れなかった数」を求めるものですから、整数になり少数にはしません。
通常「モジュロ演算」と言い例えば「7mod2」や「7%2」と表記します。
「余剰」と「剰余」とは
「余剰」は「余り」のことを言い一般的に使われる言葉です。
「余」も「剰」も「余り」の意味になります。
「余剰金」「余剰スペース」「余剰物資」などの言葉で使い、単独ではあまり使いません。
「剰余」は同じく「余り」のことですが、会計用語の「剰余金」として使うか、「割り算の余り」という意味で使うことしかありません。
コンピュータ用語で割り算の「剰余演算」という言葉もあります。