削除は「一部または全部を取り除くこと」。

「除く」と言い換えると分かりやすい。

削減は「一部または全部を減らすこと」。

「減らす」と言い換えると分かりやすい。

「削除」は全部または全部をとりのぞくこと、「削減」は一部または全部を減らすことで無くなることではありません。

「全削除」は無くなること、「削減」は一部でも残ることになります。

「削除」は削り除くこと

「削除」は一部または全部について無くすこと、抹消することを意味します。

「今の発言は議事録から削除して下さい」「校正は誤字の削除や脱字の加筆、意味の間違いなどを訂正すること」「削除項目は以下の通りです」「ネットの中傷はやっと投稿者が削除しました」「公開された文書は肝心な箇所が黒塗りで削除されていた」などと使います。

「削減」は削り減らすこと

「削減」は一部または全部について減らすことです。

「予算案は大幅に修正・削減されて承認された」「例外を認めず全部署で人員削減を求められた」「盛沢山の企画は大幅に削減された」「余分な項目はすべて削減された」「もっと人を削減しましょう」「交際費を少し削減する」「経費削減に協力を」「平和な国は軍事費を削減できるが、脅威にさらされている国は大幅に増強せざるを得ない」と使います。

「削除」の方が「削減」より厳しい感じ

「削除」は場合により全部が無くなることですが「削減」は少しでも残ります。

「昨年まで認められていた経費は今年の経費削減案により全額削除された」「削除は無くなること、削減は減るが残ること」「必要経費は削除を免れたが、一部削減されてしまった」「経費は残っても一律削減された」「経費の見直しで削除されるものや削減されるものが出た」などと使います。

「削除」と「削減」とは

「削除」は一部または全部が除去されて無くなることです。

「削減」は一部または全部について金額が減少することです。

「企画案の一部が削除された」「削除の対象は広範囲に及んだ」「予算案は削除された」「経費節減で交際費は大幅に削除された」。

「予算は一律削減となった」「たとえ削減されても一部が残ることはあり難い」「人員削減は待ったなしになった」「経費削減は毎年行われる」などと使います。

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